STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第7問

内科学第22回
正しい組み合わせはどれか。 a.IgA腎症 ― 慢性腎炎 b.痛風 ― 腎障害 c.A群β溶血性連鎖球菌 ― 急性腎炎 d.ショック ― 急性腎後性腎不全 e.下部尿路閉鎖 ― 急性腎前性腎不全 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a,b,c 腎疾患と分類の正確な対応を問う問題です。各選択肢を疾患の本質的な分類(腎炎か腎不全か、どの型か)で判定する必要があります。正答となるのはa・b・cで、いずれも疾患と腎障害の分類が正確に対応しています。 --- 【各選択肢の解説】 a. IgA腎症 — 慢性腎炎 ✅ 正しい。IgA腎症は最も多い一次性糸球体腎炎で、IgA沈着により慢性進行性の経過をたどります。年単位の経過で緩徐に腎機能が低下する慢性腎炎の典型例です。 b. 痛風 — 腎障害 ✅ 正しい。痛風は高尿酸血症を基盤とし、尿酸結晶沈着による急性尿酸腎症や慢性尿酸腎症を引き起こし、腎障害をもたらします。腎不全の原因疾患として重要です。 c. A群β溶血性連鎖球菌 — 急性腎炎 ✅ 正しい。A群溶連菌感染(特に咽頭炎)に続発する急性糸球体腎炎は急性腎炎の代表的原因です。数週間で発症し、利尿期に寛解する急性型の典型です。 d. ショック — 急性腎後性腎不全 ❌ 誤り。ショック状態は全身灌流圧低下により腎血流が減少するため「急性腎前性腎不全」に分類されます。腎後性は腎孟以下の尿路閉鎖が原因で、ショックは含まれません。 e. 下部尿路閉鎖 — 急性腎前性腎不全 ❌ 誤り。下部尿路閉鎖(前立腺肥大・尿路結石など)は尿流出の機械的障害であり「急性腎後性腎不全」に分類されます。腎前性は灌流圧低下が原因で、閉鎖と無関係です。 --- 【試験対策ポイント】 腎疾患の分類体系(最頻出項目) | 分類 | 原因メカニズム | 代表疾患 | |---|---|---| | 腎前性不全 | 腎への灌流圧低下 | ショック、脱水、心不全 | | 腎性不全 | 腎実質障害 | IgA腎症、急性腎炎、敗血症性AKI | | 腎後性不全 | 尿路閉鎖 | 尿路結石、前立腺肥大、腹部腫瘍 | 腎炎と腎不全の区別 - 急性腎炎:数日~数週での発症、尿糖+蛋白尿+血尿、予後良好な急性疾患 →A群溶連菌、IgA腎症(初期) - 慢性腎炎:数ヶ月~数年の無症状経過後、徐々に腎機能低下 →IgA腎症(進行型)、糖尿病性腎症 - 腎不全:腎機能が喪失した状態。腎前性/腎性/腎後性の3型に分類 d・eの頻出誤解点 - ショック=腎後性ではない(閉鎖がないため) - 下部尿路閉鎖=腎前性ではない(尿流出障害は腎後性の定義)
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