STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第68問

言語発達障害学第22回
自閉症スペクトラム障害のスクリーニングを目的としているのはどれか。
  1. 1.AAPEP
  2. 2.ADI-R
  3. 3.ADOS-2
  4. 4.MーCHAT ✓
  5. 5.FOSCOM

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — M-CHAT M-CHAT(Modified Checklist for Autism in Toddlers:改訂版幼児自閉症チェックリスト)は、18~24ヶ月の幼児を対象とした自閉症スペクトラム障害の早期スクリーニングツールです。親による報告(簡便性)に基づいており、スクリーニングに特化しています。 --- 【各選択肢の解説】 1. AAPEP ❌ 誤り。AAPEPは自閉症児の評価と教育計画(Assessment and Education Programming for Autistic Adolescents and Children)であり、スクリーニングではなく詳細な「診断・評価ツール」です。具体的な行動特性を観察・測定することが目的です。 2. ADI-R ❌ 誤り。ADI-R(Autism Diagnostic Interview-Revised:自閉症診断面接)は、訓練を受けた専門家が行う「標準化された診断面接」です。スクリーニングではなく、既に自閉症が疑われる場合の詳細な確定診断のためのツールです。 3. ADOS-2 ❌ 誤り。ADOS-2(Autism Diagnostic Observation Schedule 2:自閉症診断観察スケジュール)は、専門家が直接観察により自閉症の診断基準を評価する「確定診断ツール」です。スクリーニングではなく、詳細な診断用です。 4. M-CHAT ✅ 正しい。M-CHATは18~24ヶ月の幼児を対象とした親向けの簡便なチェックリスト形式で、自閉症スペクトラム障害の「早期スクリーニング」に特化しています。実施が簡単で、多くの乳幼児健診で使用されます。 5. FOSCOM ❌ 誤り。FOSCOMは、親の養育態度や親子相互作用を評価する発達支援ツールで、自閉症スクリーニングとは無関係です。構成的観察法に基づいており、別の評価目的を持ちます。 --- 【試験対策ポイント】 スクリーニングツール vs 診断ツール の区別が重要 | ツール | 目的 | 対象 | 実施者 | 特徴 | |---|---|---|---|---| | M-CHAT | スクリーニング | 18~24ヶ月 | 親(簡便) | 早期発見用 | | ADI-R | 確定診断 | 全年齢 | 訓練専門家 | 詳細な半構造化面接 | | ADOS-2 | 確定診断 | 全年齢 | 専門家による観察 | 直接観察による行動評価 | | AAPEP | 詳細評価・教育計画 | 学齢期 | 専門家 | 強み・弱み・教育支援特定 | キーワード:スクリーニング(初期スクリーニング)→ M-CHATが唯一該当
関連

▶ 第22回 全問一覧

▶ 言語発達障害学 の過去問一覧