第22回 言語聴覚士国家試験 第77問
音声障害第22回
声の衛生指導として誤っているのはどれか。
a.水分摂取を控える。
b.ささやき声で話す。
c.相手の近くで話す。
d.話す時間を制限する。
e.マイクロホンを使用する。
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — a,b
声の衛生指導の目的は、音声障害を予防し、声帯への負担を軽減することです。水分摂取を控えることはむしろ声帯の乾燥を招き、ささやき声も過度な喉頭筋の緊張を引き起こすため、どちらも誤った指導です。
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【各選択肢の解説】
a. 水分摂取を控える。
❌ 誤り。むしろ水分を十分に摂取すべき指導です。声帯粘膜の乾燥を防ぎ、潤滑性を保つことで声帯への負担を軽減します。脱水状態は音声障害のリスク要因となります。
b. ささやき声で話す。
❌ 誤り。ささやき声は一見「静かな話し方」に見えますが、実際には声帯に不必要な緊張が生じ、むしろ声帯への負荷が増加します。正しい声の衛生指導では通常の適度な大きさで話すことが推奨されます。
c. 相手の近くで話す。
✅ 正しい指導。相手と近い距離で話すことにより、無理に大きな声を出す必要がなくなり、声帯への負担が軽減されます。
d. 話す時間を制限する。
✅ 正しい指導。長時間の連続発話は声帯疲労を招くため、定期的な休声や話す時間の制限は重要な声の衛生方法です。
e. マイクロホンを使用する。
✅ 正しい指導。マイクロホン使用により、大きな声を出す必要がなくなり、音声障害の予防・改善に効果的です。教員や講演者など、長時間話す職業の人に特に推奨されます。
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【試験対策ポイント】
声の衛生指導(Voice Hygiene)の要点
| 指導項目 | 内容 | 理由 |
|---|---|---|
| 水分摂取 | 十分に摂る(控えない) | 声帯粘膜の潤滑性保持 |
| 話し方 | 通常の大きさで(ささやき声でない) | ささやき声は逆に緊張を招く |
| 距離 | 相手に近づいて話す | 不必要な大きな声を防ぐ |
| 話す時間 | 適度に制限・休声を入れる | 声帯疲労の予防 |
| 補助機器 | マイクロホン使用 | 音声負荷の軽減 |
頻出否定知識
- ささやき声は「声を守る」ものではなく、むしろ喉頭筋の過緊張を招く
- 水分補給は声帯潤滑に必須(制限は誤り)