STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第87問

吃音第22回
幼児期の吃音の特徴として正しいのはどれか。 a.症状の出現頻度は変動しない。 b.話しにくさを自覚していない。 c.繰り返しの症状が多い。 d.女児は男児に比べ自然治癒率が高い。 e.随伴症状がみられない。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
# 第22回 第87問 解説 ■ 正答:4番 — c, d 幼児期の吃音では「繰り返し(連発)」が最も多く見られる中核症状です。また、女児は男児に比べて自然治癒率が高いことが疫学的に知られており、男女比は発症時1.4:1程度ですが、学齢期には4:1程度まで開きます。したがってcとdの組み合わせが正答となります。 --- 【各選択肢の解説】 a. 症状の出現頻度は変動しない。 ❌ 誤り。幼児期の吃音は**症状の波(変動性)**が大きく、日や場面によって出現頻度が大きく変わるのが特徴です。 b. 話しにくさを自覚していない。 ⚠️ この選択肢は一般的には正しい記述とされますが、本問では「c, d」の組み合わせが正答とされています。幼児期は確かに自覚が乏しいことが多いものの、発吃から時間が経つと自覚や情緒反応が生じる例もあり、「自覚していない」と断定するのは不適切と判断されたと考えられます。 c. 繰り返しの症状が多い。 ✅ 正しい。幼児期の吃音は語頭音や語の**繰り返し(連発)**が中心で、進展段階の初期症状にあたります。引き伸ばし(伸発)やブロック(難発)は進展に伴って出現します。 d. 女児は男児に比べ自然治癒率が高い。 ✅ 正しい。発症時の男女比に比べ、学齢期以降の男女比が大きくなることから、女児の方が自然治癒しやすいことが分かっています。 e. 随伴症状がみられない。 ❌ 誤り。幼児期でも進展に伴い、まばたき・顔面の緊張・身振りなどの**随伴症状**が出現することがあります。 --- 【試験対策ポイント】 - 吃音の中核症状は **連発(繰り返し)→ 伸発(引き伸ばし)→ 難発(ブロック)** の順に進展する。 - 幼児期の特徴:**症状の変動性が大きい/自覚が乏しい/連発が中心/自然治癒が多い**。 - **自然治癒率は約70〜80%**、特に**女児の方が治癒しやすい**。 - 発症時男女比は約1.4:1だが、成人では約4:1となる。 - Van Riperの進展段階(第1層〜第4層)も併せて押さえておくこと。
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