第22回 言語聴覚士国家試験 第9問
小児科学第22回
結節性硬化症の症状で誤っているのはどれか。
- 1.点頭てんかん
- 2.脳室周囲石灰化
- 3.皮膚のカフェオレ斑 ✓
- 4.顔の血管繊維腫
- 5.腎血管筋脂肪腫
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 皮膚のカフェオレ斑
カフェオレ斑は結節性硬化症ではなく、神経線維腫症1型(NF1)の特徴的皮膚所見です。結節性硬化症の皮膚症状は葉状白斑・顔面血管繊維腫・シャグリン皮膚などであり、カフェオレ斑は含まれません。
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【各選択肢の解説】
1. 点頭てんかん
✅ 正しい。結節性硬化症患者の約80~90%が乳幼児期に発症し、点頭てんかん(ウェスト症候群)が最も多い初発症状です。脳の結節病変が痙攣を誘発します。
2. 脳室周囲石灰化
✅ 正しい。結節性硬化症の脳病変は脳結節と皮質結節に分かれ、脳結節は脳室周囲に発生し、加齢に伴い石灰化を呈します。これはCTで特徴的に認識される所見です。
3. 皮膚のカフェオレ斑
❌ 誤り。カフェオレ斑は神経線維腫症1型の最初の診断手がかりであり、結節性硬化症には見られません。結節性硬化症の皮膚症状は葉状白斑(多角形の脱色素斑)・顔面血管繊維腫・シャグリン皮膚(サメ肌様)です。
4. 顔の血管繊維腫
✅ 正しい。結節性硬化症の最も特徴的な皮膚症状で、思春期以降に顔面(特に鼻周囲)に紅色小丘疹として多発します。旧称「adenoma sebaceum」ですが、これは血管繊維腫の誤称です。
5. 腎血管筋脂肪腫
✅ 正しい。結節性硬化症患者の約80%に見られる良性腎腫瘍で、脂肪成分・筋成分・血管成分の混在が特徴です。通常は無症状ですが、大きくなると出血や破裂のリスクがあります。
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【試験対策ポイント】
結節性硬化症 vs 神経線維腫症1型の皮膚症状の区別
| 症状 | 結節性硬化症 | NF1 |
|---|---|---|
| 皮膚斑 | 葉状白斑(多角形脱色素) | カフェオレ斑(褐色) |
| 顔面皮膚病変 | 血管繊維腫 | 皮膚神経線維腫 |
| 特有皮膚症状 | シャグリン皮膚 | 腋窩雀卵斑 |
結節性硬化症の主要症状(頻出項目)
- 脳:点頭てんかん・脳結節・皮質結節(脳室周囲石灰化)
- 皮膚:葉状白斑・顔面血管繊維腫・シャグリン皮膚
- 腎臓:血管筋脂肪腫(良性だが出血リスク)
- 心臓:横紋筋腫
紛らわしい区別ポイント
- 「顔の血管繊維腫」は結節性硬化症に含まれる(誤り選択肢ではない)
- 「皮膚のカフェオレ斑」は結節性硬化症に含まれない(NF1の診断基準)
- どちらも自動劣性遺伝性の多臓器関連症候群だが、皮膚症状の種類が全く異なる