第22回 言語聴覚士国家試験 第92問
第22回 言語聴覚士国家試験 第92問(小児聴覚障害)の正答は 2 です。キュードスピーチは、読話(口形)だけでは区別できない音を手指の合図(キュー)で補う方法。
- 1.指文字 ― 手の形・動きは仮名文字や音韻に対応する。
- 2.キュードスピーチ ― 手の形・動き・位置で韻律情報を視覚化する。 ✓
- 3.手 話 ― 手の形・動き・位置・表情などで意味概念を表象する。
- 4.聴覚口話法 ― 音声言語を主たる媒体とし読話情報を併用する。
- 5.指点字 ― 左右の中三指を点字タイプライターに見立て直接打ち込む。
正答:2番
初回正答率 56.3%標準
48人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
キュードスピーチは、読話(口形)だけでは区別できない音を手指の合図(キュー)で補う方法。日本で広く使われる栃木方式では、手指の形で子音を示し、母音は口形(読話)で読み取る。抑揚・強勢・リズムといった韻律情報を表すものではないので、2の組合せが誤り。
【各選択肢の解説】
1.指文字 ― 手の形・動きは仮名文字や音韻に対応する。
❌ 正しい。指文字は仮名1文字(1モーラ)に手の形が1対1で対応する。
2.キュードスピーチ ― 手の形・動き・位置で韻律情報を視覚化する。
✅ 誤り(=正答)。キュードスピーチが視覚化するのは音韻情報。日本(栃木方式)では手指の形=子音を示し、母音は口形で読む。「パ・バ・マ」のように口形が同じで読話では区別できない音を、手の合図で区別させるのが目的である。※米国の Cued Speech では手の形で子音・顔の周りの位置で母音を示すが、いずれにせよ表すのは音韻であって韻律ではない。
3.手 話 ― 手の形・動き・位置・表情などで意味概念を表象する。
❌ 正しい。手話は音や文字ではなく意味概念を直接表す独立した言語。表情や口型も文法要素として働く。
4.聴覚口話法 ― 音声言語を主たる媒体とし読話情報を併用する。
❌ 正しい。補聴器・人工内耳で残存聴力を活用し、読話で補う。
5.指点字 ― 左右の中三指を点字タイプライターに見立て直接打ち込む。
❌ 正しい。盲ろう者のコミュニケーション手段。左右の人差し指・中指・薬指の計6指を点字タイプライターの6キーに見立て、相手の指に直接打つ。
【試験対策ポイント】
| モード | 手が表しているもの |
|---|---|
| 指文字 | 仮名文字(1モーラ) |
| キュードスピーチ | 音韻(栃木方式=手で子音/口形で母音) |
| 手話 | 意味概念 |
| 指点字 | 点字(6点) |
「そのモードは文字を表すのか、音韻を表すのか、意味を表すのか」で整理する。キュードスピーチは読話の補助であって、単独で成立する言語ではない点も押さえる。
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