STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第22回 言語聴覚士国家試験 第98問

補聴器・人工内耳第22回
小児人工内耳手術の適応ガイドライン(2014)医学的の条件について誤っているのはどれか。
  1. 1.適応は1歳以上(体重8kg以上)
  2. 2.補聴器装用下での最高語音明瞭度は50%以下 ✓
  3. 3.裸耳の聴力検査で平均聴力レベルは90dB以上
  4. 4.手術前の遺伝子検査は必須 ✓
  5. 5.中耳炎など感染症の活動期の手術は禁忌

正答:2・4番

解説
# 第22回 第98問 解説 ⚠️ この問題は2番と4番が正答として処理されています。 ■ 正答:2番・4番(複数正答) 小児人工内耳手術適応ガイドライン(2014)における医学的条件に関する問題です。選択肢2は語音明瞭度の基準値が誤っており、選択肢4の遺伝子検査は「必須」ではなく「推奨」であるため、両方が誤った記述として正答となりました。 --- 【各選択肢の解説】 1. 適応は1歳以上(体重8kg以上) ✅ 正しい。2014年版ガイドラインでは手術適応年齢は**原則1歳以上、体重8kg以上**と明記されています。 2. 補聴器装用下での最高語音明瞭度は50%以下 ❌ 誤り。正しくは**補聴器装用下での最高語音明瞭度は50%未満**ではなく、ガイドラインでは聴覚活用の指標として用いられますが、本選択肢の数値表現は基準と異なり誤りとされました(より厳密には装用下閾値や語音弁別能の総合判断が用いられます)。 3. 裸耳の聴力検査で平均聴力レベルは90dB以上 ✅ 正しい。裸耳での平均聴力レベル**90dB以上**の重度難聴が医学的適応の基準です。 4. 手術前の遺伝子検査は必須 ❌ 誤り。遺伝子検査(GJB2変異など)はガイドライン上**「推奨」されるが「必須」ではありません**。難聴の原因検索の一助として有用ですが、手術の絶対条件ではありません。 5. 中耳炎など感染症の活動期の手術は禁忌 ✅ 正しい。中耳炎などの活動性感染症がある場合、術後感染や髄膜炎のリスクが高まるため**活動期の手術は禁忌**とされ、感染の鎮静化を待って手術を行います。 --- 【試験対策ポイント】 小児人工内耳適応ガイドライン(2014)の重要ポイント: - **年齢:原則1歳以上、体重8kg以上** - **聴力:裸耳で平均90dB以上の重度難聴** - **補聴器効果不十分**(装用下での語音聴取能が不良) - **活動性中耳炎は禁忌**(感染鎮静後に手術) - **遺伝子検査は推奨であって必須ではない**(GJB2/コネキシン26変異は先天性難聴の最多原因) - 術後の**聴覚・言語ハビリテーション**が不可欠 「必須」「禁忌」「〜%以下」など断定的な表現の数値・条件は、ガイドラインの原文と照合して正確に覚えることが重要です。
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