STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第101問

医学総論第23回
三次予防に含まれるのはどれか。
  1. 1.健康診断
  2. 2.早期診断
  3. 3.早期治療、
  4. 4.予防接種
  5. 5.リハビリテーション治療 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — リハビリテーション治療 三次予防は「疾病や障害が発生した後、その悪化や合併症、さらには機能障害や社会的不利を防ぐこと」を目的とします。リハビリテーション治療は患者の残存機能を最大限に活かし、社会復帰・生活の質の向上を目指す介入であり、典型的な三次予防です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 健康診断 ❌ 誤り。これは二次予防に分類されます。健康診断は疾病の有無を調べ、早期発見・早期治療につなげるためのスクリーニング検査であり、「疾病が発症する前」あるいは「発症後、症状が顕在化する前」の段階の対策です。 2. 早期診断 ❌ 誤り。これは二次予防に分類されます。早期診断は疾病の初期段階での発見を目的とした対策であり、三次予防ではなく二次予防の範疇です。健康診断と同様、「病気を見つけるフェーズ」です。 3. 早期治療 ❌ 誤り。これは二次予防に分類されます。早期治療も、疾病が発症した直後の治療介入であり、進行防止が目的です。三次予防ではなく二次予防の段階です。 4. 予防接種 ❌ 誤り。これは一次予防に分類されます。予防接種は疾病の発症そのものを予防する対策であり、「健康な状態を維持する」ための最も基本的な予防策です。感染症の罹患を防ぐためのものであり、三次予防ではありません。 5. リハビリテーション治療 ✅ 正しい。リハビリテーション治療は、疾病や外傷後に残存した機能障害や能力低下に対して、残存能力を最大限に引き出し、社会復帰・生活の質向上を目指す介入です。「疾病発症後、機能障害が発生している段階」での対策であり、三次予防の典型例です。 --- 【試験対策ポイント】 予防の3段階(必ず覚える) | 段階 | 時期 | 目的 | 具体例 | |---|---|---|---| | 一次予防 | 発症前 | 疾病の発症を予防 | 予防接種、健康教育、運動習慣、禁煙 | | 二次予防 | 発症~初期 | 疾病の早期発見・早期治療 | 健康診断、がん検診、早期診断、早期治療 | | 三次予防 | 発症後 | 機能障害の軽減・社会復帰・QOL向上 | リハビリテーション、身体障害者手帳の取得、職業訓練 | 紛らわしい選択肢の区別方法 早期診断 vs 早期治療:どちらも「二次予防」。発症直後のいずれの段階でも二次予防に属する。三次予防は「機能障害がすでに確定した状態」での対策 ST国試での出題パターン 本問の他の年度・類似問題でも「リハビリテーション=三次予防」は頻出。言語聴覚士は直接、三次予防に従事する職種であるため、この知識は必須です。
関連

▶ 第23回 全問一覧

▶ 医学総論 の過去問一覧