第23回 言語聴覚士国家試験 第105問
内科学第23回
膠原病について誤っている組合せはどれか。
- 1.関節リウマチ ――― 多発性関節変形
- 2.全身性エリテマトーデス ――― 蝶形紅斑
- 3.強皮症 ――― レイノー症状
- 4.結節性多発動脈炎 ――― ドライマウス ✓
- 5.皮膚筋炎 ――― ヘリオトロープ疹
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 結節性多発動脈炎 ――― ドライマウス
結節性多発動脈炎(PAN)は中小動脈の壊死性血管炎であり、主な症状は発熱・体重減少・筋肉痛・神経障害・消化管症状・心筋梗塞などです。ドライマウス(口腔乾燥症)は、シェーグレン症候群の典型的な症状です。ドライマウスはPANの特徴ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. 関節リウマチ ――― 多発性関節変形
✅ 正しい。関節リウマチは慢性炎症性疾患であり、進行すると対称性の多発性関節炎を引き起こし、手指の変形(スワンネック変形・ボタンホール変形など)が典型的な合併症です。
2. 全身性エリテマトーデス ――― 蝶形紅斑
✅ 正しい。蝶形紅斑(malar rash)は両頬と鼻背部に生じる蝶の形をした紅斑であり、SLEの診断基準の1つです。SLEの最も特徴的な皮膚症状です。
3. 強皮症 ――― レイノー症状
✅ 正しい。強皮症患者の約90%がレイノー症状を呈します。寒冷刺激で指先が蒼白→暗紫色→紅潮する色変化が典型的で、強皮症の前駆症状になることが多いです。
4. 結節性多発動脈炎 ――― ドライマウス
❌ 誤り。結節性多発動脈炎(PAN)は中小動脈の壊死性血管炎であり、発熱・筋肉痛・消化管症状・神経障害・虚血性心疾患などが特徴です。ドライマウスはシェーグレン症候群の典型症状であり、PANとは関連がありません。
5. 皮膚筋炎 ――― ヘリオトロープ疹
✅ 正しい。ヘリオトロープ疹(紫紅色の眼瞼浮腫性紅斑)は皮膚筋炎の特徴的な皮膚症状です。ゴッチロン徴候(手指関節上の紅斑)とともに診断的価値が高い所見です。
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【試験対策ポイント】
膠原病各疾患の典型的皮膚・全身症状
| 疾患 | 典型症状 |
|---|---|
| 関節リウマチ | 対称性多発関節炎→変形(スワンネック・ボタンホール) |
| SLE | 蝶形紅斑、光線過敏症、円板状紅斑 |
| 強皮症 | レイノー症状、皮膚硬化、内臓線維化 |
| 皮膚筋炎 | ヘリオトロープ疹、ゴッチロン徴候、筋炎 |
| シェーグレン症候群 | ドライマウス(口腔乾燥)、ドライアイ |
| 結節性多発動脈炎 | 発熱、筋肉痛、消化管症状、神経障害 |
シェーグレン症候群との区別:「ドライマウス=シェーグレン」と強く紐付ける。PAN(結節性多発動脈炎)は血管炎が中心であり、乾燥症状は症状ではない。