第23回 言語聴覚士国家試験 第115問
形成外科学第23回
咬合異常をきたす骨折はどれか。
a.鼻骨骨折
b.頬骨骨折
c.下顎骨骨折
d.L
e.Fort I型骨折
e.ブローアウト骨折
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — c,d
咬合異常は歯列弓の垂直的・水平的関係に直接影響を与える骨折で生じます。下顎骨骨折は下顎全体の位置関係を変化させるため顕著な咬合異常をきたし、上顎骨骨折(LeForti型)も上顎全体を変位させるため咬合に直結します。これらが咬合異常の直接的原因となります。
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【各選択肢の解説】
a. 鼻骨骨折
❌ 誤り。鼻骨骨折は鼻の形態変化をもたらしますが、歯列弓の位置関係には直接影響しません。咬合異常の原因にはなりません。
b. 頬骨骨折
❌ 誤り。頬骨は側頭窩と眼窩外側を構成しますが、歯列や咬合の垂直的・水平的関係に直接寄与しません。顔面幅が広がることはありますが咬合異常の原因にはなりません。
c. 下顎骨骨折
✅ 正しい。下顎骨は上顎の歯列に対応する下顎歯列を有し、骨折による変位は上下顎の咬合関係を直接破綻させます。顕著な咬合異常をきたす代表的原因です。
d. LeForti型骨折
✅ 正しい。LeForti型骨折(上顎骨骨折)は上顎骨全体を含む骨折で、上顎の垂直的・水平的位置を変化させるため、上下顎の咬合関係が大きく変化します。咬合異常の最重要原因の一つです。LeFortiI型(横骨折)、II型(ピラミッド型)、III型(顔面全体離断)すべてが該当します。
e. ブローアウト骨折
❌ 誤り。眼窩内壁(外側壁でなく内側壁)の圧迫骨折で、下直筋や下斜筋の嵌入により眼球挙上障害をきたします。咬合や歯列には直接関与しません。
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【試験対策ポイント】
咬合異常をきたす骨折の判別基準:
| 骨折部位 | 歯列・咬合への関与 | 咬合異常の有無 | 主な症状 |
|---|---|---|---|
| 下顎骨 | 直接:下顎歯列の位置変化 | ✅ あり | 咬合不全・開口障害 |
| LeFort型 | 直接:上顎全体の変位 | ✅ あり | 咬合不全・顔面不正咬合 |
| 鼻骨 | なし | ❌ なし | 鼻形態変化のみ |
| 頬骨 | なし | ❌ なし | 頬部陥没・開口時疼痛 |
| ブローアウト | なし(眼球機能) | ❌ なし | 眼球挙上障害・複視 |
重要な区別:歯列の位置関係に直結する骨折か否か