第23回 言語聴覚士国家試験 第123問
呼吸系第23回
肺容積と容量について図に示す。Aはどれか。(図あり)
- 1.肺活量 ✓
- 2.1秒量
- 3.深呼気量
- 4.全肺気量
- 5.機能的残気量
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 肺活量
肺活量は最大吸気位から最大呼気位までの一連の呼吸で移動する気量の総計であり、図ではAで示される最大の曲線で囲まれた領域全体を指します。これは人間が随意的に呼出入できる最大限の空気量です。
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【各選択肢の解説】
1. 肺活量
✅ 正しい。最大吸気位から最大呼気位までに移動する全気量。深呼気量+吸気予備量+1秒量を含む。図ではAが該当の大きな枠を形成しています。
2. 1秒量
❌ 誤り。1秒間に呼出される気量であり、肺活量の一部に過ぎません。肺活量全体ではなく、通常の呼気での一部の体積を示すため、Aにはあたりません。
3. 深呼気量
❌ 誤り。安静呼気位から最大呼気位までの気量であり、肺活量の下部分のみを指します。全体の容積ではなく部分的な測定値のため、Aではありません。
4. 全肺気量
❌ 誤り。最大吸気位で気道内に存在する全ての気量であり、肺活量と機能的残気量の合計です。図ではAより大きな外側の枠になります。
5. 機能的残気量
❌ 誤り。安静呼気位で肺内に残存する気量であり、呼気予備量と残気量の合計です。肺活量よりも下部の領域のため、Aには該当しません。
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【試験対策ポイント】
肺容積・容量の定義と関係式:
| 項目 | 定義 | 構成要素 |
|---|---|---|
| 肺活量(VC) | 最大吸気位から最大呼気位までの気量 | 吸気予備量+1秒量+呼気予備量 |
| 全肺気量(TLC) | 最大吸気位での全気量 | 肺活量+残気量(機能的残気量は含まれない) |
| 機能的残気量(FRC) | 安静呼気位での残存気量 | 呼気予備量+残気量 |
| 残気量(RV) | 最大呼気後も残る気量 | 肺活量で測定不可 |
| 1秒量(FEV1) | 1秒間に呼出される気量 | 肺活量の一部(通常75~85%) |
重要区別:
- 肺活量は「随意的に出入可能」な最大気量
- 全肺気量は肺活量より大きく、残気量を含む
- 図問題では「最も大きな領域」=肺活量として認識することが多い