STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第129問

臨床心理学第23回
投影法でないのはどれか。
  1. 1.P-Fスタディー
  2. 2.YG性格検査 ✓
  3. 3.ロールシャッハ・テスト
  4. 4.主題統覚検査(TAT)
  5. 5.文章完成法テスト

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — YG性格検査 YG性格検査は質問紙法(自記式検査)であり、被検者が質問に直接答える構造化された検査です。投影法は曖昧な刺激に対する反応から無意識の心理状態を推測する方法であり、YG性格検査はこれに該当しません。 --- 【各選択肢の解説】 1. P-Fスタディー ✅ 投影法です。フラストレーション場面の絵を見せ、その状況での反応を自由に答えさせることで、被検者の欲求不満対処パターンを評価する投影法検査です。 2. YG性格検査 ❌ 投影法ではありません。120項目の質問に対して「はい」「いいえ」「わからない」で直接答える質問紙法(自記式検査)です。神経症傾向・外向性など複数の性格因子を測定します。投影法ではなく、心理テストの別のカテゴリーに属します。 3. ロールシャッハ・テスト ✅ 投影法の代表格です。左右対称のインク染みを見せ、「何に見えるか」という自由な反応から、知覚・思考・情動の特徴を推測します。最も古典的かつ広く使用されている投影法です。 4. 主題統覚検査(TAT) ✅ 投影法です。曖昧な人物場面の絵を見せ、その場面の物語を自由に作らせることで、被検者の欲求・葛藤・防衛機制などの無意識的心理を推測します。 5. 文章完成法テスト ✅ 投影法です。「私は…」などの文章の冒頭を見せ、被検者が自由に文末を補完させることで、人格構造や無意識的態度を推測する投影法検査です。 --- 【試験対策ポイント】 投影法 vs 質問紙法の区別 | 特徴 | 投影法 | 質問紙法 | |---|---|---| | 刺激の性質 | 曖昧・無構造 | 明確・構造化 | | 回答方法 | 自由記述 | 選択肢から選択 | | 測定対象 | 無意識的心理 | 顕在的性格特性 | | 代表例 | ロールシャッハ・TAT・P-Fスタディー・文章完成法 | YG検査・MMPI・16PF | ST国試頻出の投影法 - ロールシャッハ・テスト:知覚反応の質と量から思考・情動を評価 - TAT:被検者が作る物語の内容から動機・防衛機制を推測 - P-Fスタディー:フラストレーション場面への対処パターンを評価 - 文章完成法:文末補完から態度・価値観を推測 紛らわしい点:YG性格検査も「性格」を測定しますが、質問紙法であり投影法ではありません。投影法の本質は「曖昧な刺激への自由な反応から無意識を推測する」点です。
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