第23回 言語聴覚士国家試験 第175問
音声障害第23回
声を大きくするために行うのはどれか。
- 1.内緒話法
- 2.Kayser-Gutzmann法
- 3.モーラ指折り法
- 4.あくび・ため息法
- 5.Lee Silverman法 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — Lee Silverman法
Lee Silverman法はパーキンソン病患者の音声改善を目的とした訓練法で、「より大きな声で話す」という意識的な努力を通じて、声量増加と音声明瞭性の向上を図ります。この訓練は音声の大きさを増加させることを直接的な目標としており、パーキンソン病による低音量・単調音声の改善に高い効果を示しています。
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【各選択肢の解説】
1. 内緒話法
❌ 誤り。この訓練は声量を「小さく」させるための方法です。子どもに対して、小さい声で話す習慣をつけさせることで、音量制御能力を発達させる訓練として使用されます。本問で求められている「声を大きくする」という目的と反対です。
2. Kayser-Gutzmann法
❌ 誤り。この方法は閉鼻声(開放性鼻音性)の改善を目的とした訓練法です。軟口蓋挙上と鼻咽頭閉鎖機能の改善が狙いであり、音声の大きさを増加させることを目的としていません。
3. モーラ指折り法
❌ 誤り。この訓練は音韻の習得・音韻認識の発達を目的とした幼児向けの方法で、指を折りながらモーラ(音の単位)を数える方法です。音声大きさの増加とは無関係です。
4. あくび・ため息法
❌ 誤り。この方法は声帯緊張の軽減と自然な音声産生を促進するためのリラクセーション訓練です。喉頭筋肉の過剰緊張を除去することで音声改善を図るもので、音量増加を直接の目的としていません。
5. Lee Silverman法
✅ 正しい。「より大きな声で話す(LOUD)」というプログラムで、パーキンソン病患者の低音量・単調音声を改善するために、意識的に音量を増加させることを訓練の中心目標としています。
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【試験対策ポイント】
各訓練法の目的と対象疾患:
| 訓練法 | 目的 | 対象 |
|---|---|---|
| Lee Silverman法 | 音声大きさ↑ | パーキンソン病 |
| 内緒話法 | 音声大きさ↓ | 幼児の音量制御 |
| Kayser-Gutzmann法 | 閉鼻声改善(軟口蓋挙上) | 開放性鼻音性 |
| モーラ指折り法 | 音韻認識発達 | 幼児の言語発達 |
| あくび・ため息法 | 喉頭リラクセーション | 音声疲労・過緊張 |
キーワード:
- Lee Silverman法 = LOUD(大きい音声)= パーキンソン病
- パーキンソン病の音声特徴は「低音量・単調・気息性」→Lee Silverman法で音量改善