第23回 言語聴覚士国家試験 第31問
臨床心理学第23回
ウェクスラー式知能検査はどれか。
a.WMS
b.WAB
c.WAIS
d.WISC
e.WPPSI
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — c,d,e(WAIS・WISC・WPPSI)
ウェクスラー式知能検査は、デビッド・ウェクスラーが開発した標準化された個別式知能検査です。対象年齢によって異なるバージョンが存在し、c(WAIS)・d(WISC)・e(WPPSI)がすべてウェクスラー式に該当します。aのWMSとbのWABは異なるアセスメント検査であり、知能検査ではありません。
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【各選択肢の解説】
a. WMS(ウェクスラー記憶検査)
❌ 誤り。ウェクスラー式ですが、知能検査ではなく「記憶機能を測定する検査」です。言語記憶・視覚記憶・作動記憶などを評価対象としており、知能の全般的な認知能力測定とは異なります。
b. WAB(Western Aphasia Battery:西部失語症検査)
❌ 誤り。失語症患者のコミュニケーション能力を評価する検査であり、ウェクスラー式ではありません。言語機能(復唱・理解・表出)の程度を測定するアセスメント道具です。
c. WAIS(ウェクスラー成人知能検査)
✅ 正しい。16歳以上の成人を対象としたウェクスラー式知能検査です。言語性IQ・動作性IQ・全IQを測定し、臨床心理学では標準的に使用されます。
d. WISC(ウェクスラー児童知能検査)
✅ 正しい。5歳〜16歳11ヶ月の児童を対象としたウェクスラー式知能検査です。学習支援の必要性判定や発達障害スクリーニングに広く用いられます。
e. WPPSI(ウェクスラー幼児知能検査)
✅ 正しい。2歳6ヶ月〜7歳3ヶ月の幼児を対象としたウェクスラー式知能検査です。早期発達評価に重要な役割を果たします。
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【試験対策ポイント】
ウェクスラー式知能検査の分類(対象年齢別)
| 検査名 | 対象年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| WPPSI | 2歳6ヶ月〜7歳3ヶ月 | 幼児版・より遊戯的な項目を含む |
| WISC | 5歳〜16歳11ヶ月 | 児童版・学習支援の判定に最頻出 |
| WAIS | 16歳以上 | 成人版・臨床診断の中核検査 |
ウェクスラー式と紛らわしい検査(否定知識)
| 検査名 | 対象領域 | 誤りやすい理由 |
|---|---|---|
| WMS | 記憶機能 | ウェクスラー式だが知能検査ではない |
| WAB | 失語症評価 | 言語機能測定だが知能検査ではない |
| MMSE | 認知機能スクリーニング | 簡便版認知検査・短時間 |
| K-ABC | 認知アセスメント | 知能検査だがウェクスラー式ではない |
| 新版K式発達検査 | 発達評価 | 幼児対象だがウェクスラー式ではない |
ウェクスラー式知能検査の共通構成要素
- 言語性検査:語彙・類似・算数・数唱・理解など
- 動作性検査:完成図形・符号・積木模様など
- 結果:言語IQ・動作IQ・全IQを算出