第23回 言語聴覚士国家試験 第51問
言語聴覚障害総論第23回
拡大・代替コミュニケーションの成立に必須でないのはどれか。
- 1.コード(記号)
- 2.発信者
- 3.受信者
- 4.メッセージ
- 5.聴覚フィードバック ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 聴覚フィードバック
拡大・代替コミュニケーション(AAC)が成立するには「発信者が記号(コード)を使ってメッセージを受信者に伝える」という基本的なコミュニケーション過程が必要です。聴覚フィードバックは音声コミュニケーションに有用ですが、AAC(視覚記号・身振り・文字盤など)では必須ではありません。音声を用いないAAC方式も多く存在するため、聴覚的な要素は拡大・代替コミュニケーションの必須条件ではありません。
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【各選択肢の解説】
1. コード(記号)
✅ 正しい。AAC成立には記号が必須です。文字・絵・写真・身振り・手話など、何らかのコード体系を使用しなければ情報伝達ができません。
2. 発信者
✅ 正しい。メッセージを送り出す人が必要です。発信者がいなければコミュニケーション自体が成立しません。
3. 受信者
✅ 正しい。メッセージを受け取る人が必要です。受信者がいなければ一方的な発信に終わり、相互作用としてのコミュニケーションが成立しません。
4. メッセージ
✅ 正しい。伝える内容(メッセージ)がなければコミュニケーションの目的が失われます。何を伝えるかが定まっていなければ、コミュニケーション行為が成り立ちません。
5. 聴覚フィードバック
❌ 誤り(不正答)。聴覚フィードバックはコミュニケーション効率を高める補助的な要素に過ぎません。AAC方式(文字盤・タッチスクリーン・身振り・手話など)は聴覚フィードバックがなくても十分に機能します。
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【試験対策ポイント】
拡大・代替コミュニケーション(AAC)の必須要素
| 要素 | 必須か | 説明 |
|---|---|---|
| コード(記号) | ◎ | 視覚・身体動作など形態は問わない |
| 発信者 | ◎ | メッセージ送出者 |
| 受信者 | ◎ | メッセージ受け取り者 |
| メッセージ | ◎ | 伝える内容 |
| 聴覚フィードバック | ✗ | 補助的:音声なしのAACも多い |
キーワード
- AAC(Augmentative and Alternative Communication):言語表出が困難な者のための代替手段
- コミュニケーション過程の本質:「発信者→コード→メッセージ→受信者」
- 聴覚刺激:音声を用いない方式では不要(失語症者の文字盤、ALS患者のアイトラッキングなど)