第23回 言語聴覚士国家試験 第59問
失語症第23回
失語症の書く側面の掘り下げに使用できる検査はどれか。
- 1.モーラ抽出検査 ✓
- 2.トークンテスト
- 3.標準抽象語理解力検査
- 4.SALA失語症検査/語彙性判断
- 5.レーヴン色彩マトリックス検査
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — モーラ抽出検査
失語症の書く側面(書字機能)の詳細な障害パターンを評価するには、音韻レベルの処理能力を測定する検査が必要です。モーラ抽出検査は、提示された語や音列から特定のモーラを抽出させることで、音韻処理と書字機能の関連性を掘り下げて検査できるため、書く側面の評価に最適です。
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【各選択肢の解説】
1. モーラ抽出検査
✅ 正しい。モーラ(日本語の音韻単位)の操作を要求する検査であり、音韻レベルの処理能力と書字機能の関係を詳細に評価できます。書く側面の掘り下げに特に有用です。
2. トークンテスト
❌ 誤り。視覚呈示された指示に対する理解力(聴覚理解)を評価する検査です。言語理解の側面を測定するため、書く側面の掘り下げには適していません。
3. 標準抽象語理解力検査
❌ 誤り。抽象語に対する理解力を測定する検査です。意味理解の側面が主となり、書字能力の詳細な評価(特に音韻レベルの処理)には不適切です。
4. SALA失語症検査/語彙性判断
❌ 誤り。語彙が実在する語か造語かを判断させる検査で、言語理解や語彙知識の評価が主です。書く側面の掘り下げには適していません。
5. レーヴン色彩マトリックス検査
❌ 誤り。非言語的な視覚推論能力(一般的認知機能)を評価する検査です。言語機能の評価ではなく、失語症の書く側面とは無関係です。
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【試験対策ポイント】
試験では「どの側面を評価するか」が極めて重要です:
| 検査名 | 評価側面 | 用途 |
|---|---|---|
| モーラ抽出検査 | 音韻処理・書字機能 | **書く側面の掘り下げ** |
| トークンテスト | 聴覚理解(複雑な指示理解) | 理解側面の詳細評価 |
| 標準抽象語理解力検査 | 意味理解 | 理解側面の詳細評価 |
| レーヴン検査 | 一般認知機能 | 失語症と区別(痴呆など) |
「掘り下げ」キーワード:失語症の特定側面(読む・書く・話す)の詳細評価を行う検査を選ぶ必要があります。標準失語症検査(SLTA)の下位検査や専門的検査の中から、該当する機能に特化したものを選ぶ。