第23回 言語聴覚士国家試験 第65問
言語発達学第23回
質問-応答関係検査で子供の会話の発達について誤っている組合せはどれか。
- 1.話題は現前のことに限定される。 ――― 2歳前半
- 2.質問に対して自己経験を語る。 ――― 3歳前半
- 3.話題がそれずに維持しながら語る。 ――― 4歳台
- 4.初歩的な会話が成立し始める。 ――― 5歳台 ✓
- 5.聞き手を考慮して詳しく説明する。 ――― 6歳台
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 初歩的な会話が成立し始める。――― 5歳台
初歩的な会話が成立し始めるのは5歳台ではなく3歳台です。5歳台では既に会話が十分に成立しており、より発展的な会話スキル(相手を考慮した説明など)が獲得される時期です。
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【各選択肢の解説】
1. 話題は現前のことに限定される。―――2歳前半
✅ 正しい。この時期の子どもは目の前の物や出来事について話すことができますが、時間的・空間的に離れた事柄について話すことは困難です。
2. 質問に対して自己経験を語る。―――3歳前半
✅ 正しい。3歳前半では、質問を理解し、自分の経験に基づいて応答する能力が発達します。初歩的な会話のやり取りが可能になる時期です。
3. 話題がそれずに維持しながら語る。―――4歳台
✅ 正しい。4歳台では、一つの話題に焦点を当て、関連した内容を続けて語る能力が発達します。会話の一貫性が向上します。
4. 初歩的な会話が成立し始める。―――5歳台
❌ 誤り。初歩的な会話が成立し始めるのは3歳前半の段階です。5歳台では既に基本的な会話が確立しており、相手を考慮した詳しい説明など、より高度な会話スキルが発達する時期です。
5. 聞き手を考慮して詳しく説明する。―――6歳台
✅ 正しい。6歳台では、聞き手の知識レベルや理解度を推測し、それに合わせて詳しく説明する「心の理論」に基づいた会話スキルが発達します。
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【試験対策ポイント】
会話発達の段階的進行(年齢別)
| 年齢 | 会話の特徴 | キーワード |
|---|---|---|
| 2歳前半 | 現前のことに限定 | 目の前の物・事柄のみ |
| 3歳前半 | 質問応答の成立 | 初歩的な会話開始 |
| 4歳台 | 話題の維持・一貫性 | 関連内容の継続 |
| 5歳台 | 会話の発展的段階 | より高度な内容へ |
| 6歳台 | 聞き手配慮型説明 | 心の理論の活用 |
頻出ポイント:
- 「初歩的な会話成立」=3歳段階(5歳ではない)
- 年齢が上がるにつれて「現前性の克服」→「聞き手配慮」へと発達
- 会話発達は「単なる語彙増加」ではなく「相手を意識した調整能力」の発達が重要