STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第74問

言語発達障害学第23回
発達障害児の多職種連携におけるチームアプローチの原則でないのはどれか。
  1. 1.専門用語を用いて情報を交換する。 ✓
  2. 2.職種間での日常的なコミュニケーションを確保する。
  3. 3.他職種の基本的な立場を理解する。
  4. 4.対象者やその周囲の状況についての情報を共有する。
  5. 5.多職種間でチーム全体の目標を確認する。

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 専門用語を用いて情報を交換する。 多職種連携の原則は「相互理解と情報共有の円滑化」にあります。専門用語を多用すると、異なる背景を持つ職種間での理解が阻害され、チームアプローチの効果が減少してしまいます。むしろ相互に理解しやすい言葉選びが重要です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 専門用語を用いて情報を交換する。 ❌ 誤り。多職種連携では、医学用語・心理学用語・教育用語など異なる専門分野の言語体系が交錯します。専門用語に頼ると誤解や情報損失が生じやすく、むしろ「共通理解可能な言語」での情報交換が連携の原則です。 2. 職種間での日常的なコミュニケーションを確保する。 ✅ 正しい。日常的なコミュニケーションは信頼関係構築と問題解決の迅速化に不可欠であり、多職種連携の基本です。定期的なカンファレンス・情報交換の場設定がチームアプローチの重要要素とされています。 3. 他職種の基本的な立場を理解する。 ✅ 正しい。言語聴覚士・心理士・医師・教員などは異なる評価視点と支援目標を持っています。各職種の専門性と役割を相互に理解することが、統合的支援の前提条件です。 4. 対象者やその周囲の状況についての情報を共有する。 ✅ 正しい。発達障害児の支援には、家庭環境・学校での様子・医学的背景など多角的な情報が必要です。包括的評価と個別支援計画の策定には、全職種での情報統合が原則です。 5. 多職種間でチーム全体の目標を確認する。 ✅ 正しい。異なる職種が別々の目標で動くと、対象児の支援に矛盾や混乱が生じます。チームとしての統一目標(例:「学校適応の改善」)の共有がアプローチの一貫性を保証します。 --- 【試験対策ポイント】 多職種連携(IPW: Interprofessional Working)の原則 | 原則 | 具体例 | |---|---| | コミュニケーション | カンファレンス定期開催、情報共有会議 | | 相互理解 | 他職種の役割・評価視点の理解 | | 目標の統一 | 個別支援計画での共通ゴール設定 | | 情報共有 | 対象児・家族・環境情報の統合 | | **言語選択** | **専門用語を避け、共通理解可能な表現** | キーワード:「円滑な情報交換」=「専門用語の排除」「平易な表現の使用」
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