STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第75問

音声障害第23回
男性より女性に好発するのはどれか。 a.吃音 b.喉頭癌 c.小児声帯結節 d.心因性音声障害 e.痙攣性発声障害 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — d,e(心因性音声障害、痙攣性発声障害) 心因性音声障害と痙攣性発声障害は女性の好発が確立された知見です。一方、吃音・喉頭癌・小児声帯結節は男性に多いとされています。音声障害の性差の好発傾向は国家試験頻出の知識です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 吃音 ❌ 誤り。吃音は男性に2~3倍多く発症します。女性より男性に好発することが確立しており、この選択肢を含むと正答になりません。 b. 喉頭癌 ❌ 誤り。喉頭癌は圧倒的に男性に多い疾患で、男性が約90%以上を占めます。喫煙・飲酒の危険因子が男性に多く関連しており、女性好発ではありません。 c. 小児声帯結節 ❌ 誤り。小児声帯結節は男児に多く見られます。活発に外で遊ぶ男児が過度に声を酷使することが多いため、女性好発ではなく男性(男児)好発です。 d. 心因性音声障害 ✅ 正しい。心因性音声障害(失声症を含む)は女性に約3~4倍多く発症します。心理的ストレスや不安、転換障害との関連が女性で高いとされており、女性好発疾患の代表です。 e. 痙攣性発声障害 ✅ 正しい。痙攣性発声障害(特に内転型)は女性に1.5~2倍多く発症します。中高年女性が好発年齢とされており、女性特有のホルモン変化や心理的要因との関連が示唆されています。 --- 【試験対策ポイント】 音声障害の性差(好発性別)の整理表: | 疾患・障害 | 性差 | 理由・特徴 | |---|---|---| | 吃音 | 男性好発 | 男性2~3倍多い | | 喉頭癌 | 男性好発 | 喫煙・飲酒が危険因子 | | 小児声帯結節 | 男児好発 | 過度な音声使用 | | 心因性音声障害 | 女性好発 | 転換障害・心理的ストレス | | 痙攣性発声障害 | 女性好発 | 中高年女性で多い | 頻出のこぼれ落とし知識: - 喉頭癌の男女比はおよそ10:1(極めて男性多数) - 小児声帯結節は「男児が活発に遊ぶから」という生活行動パターンが背景 - 心因性音声障害は「失声」が最典型例 - 痙攣性発声障害は「神経学的異常は認められない」という除外診断が重要
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