STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第80問

機能性構音障害第23回
[k]が[t]に置換する5歳の女児。単語レベルの構音訓練を実施している。訓練語として最も難しいのはどれか。
  1. 1.たかい ✓
  2. 2.いるか
  3. 3.あかい
  4. 4.かえる
  5. 5.みかん

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — たかい 機能性構音障害の構音訓練では、対象音が「より多く含まれ、かつ複合的な音韻環境に置かれた語」ほど難易度が高くなります。[k]→[t]置換の5歳児にとって、「たかい」は[k]が2回出現し、初頭位と非初頭位の両方に配置されているため、最難課題として適切です。 --- 【各選択肢の解説】 1. たかい ✅ 正しい。[k]が2回出現(語頭「か」と語中「かい」の「か」)し、異なる音韻環境に置かれています。初頭位の[k]は比較的習得しやすいですが、非初頭位の[k]は習得難易度が高く、この語は両方を要求するため最難課題です。 2. いるか ❌ 誤り。[k]が1回のみ(語中・非初頭位)の出現です。複数出現する「たかい」より習得要求度は低くなります。 3. あかい ❌ 誤り。[k]が1回のみ(語中・非初頭位)です。「いるか」と同じく単一出現のため「たかい」より易しいです。 4. かえる ❌ 誤り。[k]が1回のみ(語頭)の出現です。語頭の[k]は非初頭位より習得しやすい環境であり、難易度は低めです。 5. みかん ❌ 誤り。[k]が1回のみ(語中・非初頭位)です。複数出現する「たかい」より習得要求度は低くなります。 --- 【試験対策ポイント】 構音訓練における難易度段階化(段階的習得指導の考え方) | 要素 | 難易度への影響 | |---|---| | 対象音の出現回数 | 1回 < 2回以上 | | 音韻位置(初頭位) | 易しい | | 音韻位置(非初頭位) | 難しい | | 複数の異なる位置 | 最難 | キーワード: - 単一出現と複数出現の区別 - 初頭位(語頭)vs 非初頭位(語中・語末) - 機能性構音障害の段階的指導は「易→中→難」の順序が原則 - 対象音が何度も、かつ異なる環境に現れる語ほど応用・般化を促進する
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