STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第23回 言語聴覚士国家試験 第86問

嚥下障害第23回

第23回 言語聴覚士国家試験 第86問(嚥下障害)の正答は 2 です。嚥下の手術は、発声を残したまま飲み込みを助ける「嚥下機能改善手術」と、気道と食物の通り道を分けて誤嚥を断つ代わりに喉頭での発声を失う「誤嚥防止手術」の2系統に分かれる。

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問題
嚥下機能改善手術はどれか。 a.喉頭挙上術 b.声門閉鎖術 c.喉頭全摘出術 d.喉頭気管分離術 e.輪状咽頭筋切断術 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)

初回正答率 62.1%標準

161人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-10-22)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:2番(a・e)

嚥下の手術は、発声を残したまま飲み込みを助ける「嚥下機能改善手術」と、気道と食物の通り道を分けて誤嚥を断つ代わりに喉頭での発声を失う「誤嚥防止手術」の2系統に分かれる。喉頭挙上術と輪状咽頭筋切断術が前者で、声門閉鎖術・喉頭全摘出術・喉頭気管分離術は後者である。


【各選択肢の解説】

a. 喉頭挙上術
✅ 正しい。嚥下機能改善手術である。甲状軟骨を舌骨や下顎骨へ吊り上げて固定し、喉頭を前上方に保つことで、嚥下時の喉頭挙上の不足を補い、喉頭の閉鎖と食道入口部の開大を助ける。喉頭は残るので発声は保たれる。
b. 声門閉鎖術
❌ 誤り。正しくは誤嚥防止手術である。声門を縫い閉じて下気道への流入を断つ。呼吸は気管孔で行い、喉頭での発声はできなくなる。
c. 喉頭全摘出術
❌ 誤り。正しくは誤嚥防止手術である。喉頭を摘出し、気管の断端を頸部に開いて永久気管孔とし、咽頭は食道へ直接つながる。呼吸は永久気管孔で行い、口から下の通り道は食物専用になるため誤嚥は起こらないが、声帯を失い喉頭での発声はできない。主に喉頭癌の手術として行われるが、重度の誤嚥に対して誤嚥防止の目的で行われることもある。
d. 喉頭気管分離術
❌ 誤り。正しくは誤嚥防止手術である。喉頭は残したまま気管を切り離し、下側の断端を永久気管孔とし、上側の断端は閉じるか食道へつなぐ(食道へつなぐ方法を気管食道吻合術という)。呼吸は永久気管孔で行い発声は失われるが、喉頭を摘出しないため原理上は元に戻す手術ができる点が喉頭全摘出術と異なる。
e. 輪状咽頭筋切断術
✅ 正しい。嚥下機能改善手術である。上部食道括約筋の主体である輪状咽頭筋を切断して、食道入口部の開大不全(球麻痺・ワレンベルグ症候群など)による通過障害を改善する。喉頭挙上術と組み合わせて行われることが多い。

【試験対策ポイント】

  • 嚥下機能改善手術(発声が残る)=喉頭挙上術・輪状咽頭筋切断術
  • 誤嚥防止手術(喉頭での発声を失う)=声門閉鎖術・喉頭気管分離術(気管食道吻合術)・喉頭全摘出術
  • 喉頭全摘出術と喉頭気管分離術はどちらも永久気管孔になる。違いは喉頭を取るか残すか(残す喉頭気管分離術は原理上元に戻せる)
✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士が、臨床の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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