第23回 言語聴覚士国家試験 第9問
小児科学第23回
ネフローゼ症候群でみられるのはどれか。
a.タンパク尿
b.脂質異常症(高脂血症)
c.排尿痛
d.頻尿
e.浮腫
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — a,b,e(タンパク尿、脂質異常症、浮腫)
ネフローゼ症候群の診断基準は「大量タンパク尿(1日3.5g以上)」「低アルブミン血症」「浮腫」「脂質異常症」の4項目です。正答はこれらの主症候を網羅しており、膀胱刺激症状(排尿痛・頻尿)は含まれません。
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【各選択肢の解説】
a. タンパク尿
✅ 正しい。ネフローゼ症候群の必須診断基準であり、糸球体選択的蛋白尿が特徴です。アルブミンなど低分子量蛋白が大量に漏出します。
b. 脂質異常症(高脂血症)
✅ 正しい。低アルブミン血症に伴い、肝臓のリポタンパク合成が代償的に亢進し、総コレステロール・トリグリセリドが上昇します。診断基準の一つです。
c. 排尿痛
❌ 誤り。ネフローゼ症候群は腎糸球体の選択的透過性異常であり、膀胱炎や尿路感染症のような膀胱刺激症状は基本的に起こしません。
d. 頻尿
❌ 誤り。大量利尿剤使用時に脱水による頻尿が出現する可能性はありますが、ネフローゼ症候群の主症候ではなく、むしろ浮腫により排尿が困難になる傾向です。
e. 浮腫
✅ 正しい。低アルブミン血症による膠質浸透圧低下、塩分再吸収亢進、そして微小血管透過性の亢進により、全身性の浮腫(特に眼瞼・下肢)が出現します。
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【試験対策ポイント】
ネフローゼ症候群の診断基準(4項目)
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| タンパク尿 | 1日3.5g以上(尿蛋白/クレアチニン≧3.5) |
| 低アルブミン血症 | 血清アルブミン3.5g/dL未満 |
| 浮腫 | 全身性(眼瞼・下肢が典型) |
| 脂質異常症 | 総コレステロール上昇 |
ネフローゼ症候群 vs 尿路感染症の区別
- ネフローゼ:タンパク尿大量・浮腫・脂質異常症あり、排尿痛なし
- 尿路感染:排尿痛・頻尿・尿混濁あり、タンパク尿軽微、脂質異常症なし
頻出の紛らわしい点
- 「利尿剤過剰使用による脱水」では相対的な頻尿が出現することもあるが、ネフローゼ症候群の「主症候」ではない
- 膀胱刺激症状(排尿痛・頻尿)を伴う場合は「続発性ネフローゼ+尿路感染」を考慮すべき