第23回 言語聴覚士国家試験 第99問
補聴器・人工内耳第23回
人工内耳体外部を図に示す。*部位の機能はどれか。(図有り)
- 1.外部の音を拾う。
- 2.音を処理して電気信号に置き換える。
- 3.体内部(インプラント)と交信する。 ✓
- 4.プロセッサに電力を供給する。
- 5.2.4GHzデジタル無線通信を行う。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 体内部(インプラント)と交信する。
人工内耳の体外部には複数の機能を持つコンポーネントが含まれており、*部位はコイル(伝送コイル)を指します。このコイルは、体外部のプロセッサが処理した電気信号を、皮膚を通じて体内に埋め込まれたインプラント部(受信器)に無線で送信する役割を担っています。つまり「体内部との交信」が最大の機能です。
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【各選択肢の解説】
1. 外部の音を拾う。
❌ 誤り。音声入力デバイス(マイクロフォン)の役割であり、コイルではありません。マイクロフォンは体外部の別の場所に装着されています。
2. 音を処理して電気信号に置き換える。
❌ 誤り。この処理は音声プロセッサが行う機能です。コイルは既に電気信号に変換されたものを受け取り、体内に送信するだけです。
3. 体内部(インプラント)と交信する。
✅ 正しい。*部位のコイル(伝送コイル)は、磁気誘導方式により、プロセッサからの電気信号を体内埋込部(受信器アレイ)に無線で送信します。これが人工内耳の最も重要な外体交換インターフェースです。
4. プロセッサに電力を供給する。
❌ 誤り。電池またはバッテリーがプロセッサに電力を供給します。コイルの役割ではありません。
5. 2.4GHzデジタル無線通信を行う。
❌ 誤り。人工内耳の伝送コイルは2.4GHz帯の通信は行いません。代わりに低周波の磁気誘導方式(通常は数MHz帯)が用いられます。2.4GHz帯はワイヤレスマイクなど外部オプションで使用されることはありますが、体外部と体内部の主要な通信方式ではありません。
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【試験対策ポイント】
人工内耳の体外部コンポーネント構成:
| コンポーネント | 機能 |
|---|---|
| マイクロフォン | 環境音の取得 |
| 音声プロセッサ | 音声→電気信号への変換・圧縮 |
| コイル(伝送コイル) | 信号を体内インプラントに無線送信 |
| バッテリー | プロセッサへの電力供給 |
頻出の混同パターン:
• 「交信」 = 情報のやり取り。単なる電力供給や一方向の処理ではない
• 磁気誘導方式 = 低周波(数MHz帯)で体を通して貫通性に優れる
• 2.4GHzは「WiFi帯」だが、人工内耳の体外‐体内通信には非効率
過去問での出題パターン:
• 体外部コンポーネントの機能分担(どの部分がどの役割か)
• 伝送方式の周波数帯
• インプラントへの給電方法