第24回 言語聴覚士国家試験 第107問
小児科学第24回
川崎病について誤っているのはどれか。
- 1.合併症として冠動脈病変に注意が必要である。
- 2.主要症状は、発熱、眼球結膜の充血、いちご舌などがある。
- 3.麻疹や溶連菌感染症との鑑別が必要である。
- 4.免疫グロブリン大量療法が一般的である。
- 5.解熱後に指先の膜様落屑をみることは少ない。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 解熱後に指先の膜様落屑をみることは少ない
川崎病では、急性期の解熱後3~8週間で指先(特に足指)の膜様落屑(皮膚の層状剥離)が典型的に見られます。これは川崎病の診断基準の一部であり「少ないどころか高頻度で観察される症状」です。したがって本選択肢は明らかな誤りです。
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【各選択肢の解説】
1. 合併症として冠動脈病変に注意が必要である。
✅ 正しい。川崎病の最重要な合併症は冠動脈瘤(冠動脈拡張・瘤形成)で、急性期に治療されない場合20~25%に発生し、長期的には心筋梗塞や狭心症の原因となります。これが川崎病の診断と治療において最も注意すべき点です。
2. 主要症状は、発熱、眼球結膜の充血、いちご舌などがある。
✅ 正しい。川崎病の診断基準となる6つの主要症状は「発熱(5日以上)、眼球結膜充血、口唇の発赤・いちご舌、発疹、四肢末端の浮腫・硬性浮腫、頸部リンパ節腫脹」です。6つ中5つ以上で確定診断となります。
3. 麻疹や溶連菌感染症との鑑別が必要である。
✅ 正しい。川崎病は小児感染症の中でも症状が非特異的であり、発疹、発熱、眼結膜充血から麻疹・風疹・溶連菌感染症(猩紅熱)などとの鑑別診断が重要です。血清学的検査や臨床経過で区別します。
4. 免疫グロブリン大量療法が一般的である。
✅ 正しい。急性期川崎病の標準治療は「IVIG(免疫グロブリン大量療法)2g/kg+アスピリン」であり、発症後10日以内の投与で冠動脈合併症を4~5%に抑制できます。IVIG単独では治療効果が不十分です。
5. 解熱後に指先の膜様落屑をみることは少ない。
❌ 誤り。解熱後3~8週間(回復期)に足指から始まり手指に及ぶ層状の膜様落屑は川崎病の典型的兆候であり、高頻度(60~90%)で観察されます。これは川崎病の診断基準に含まれる重要な症状です。
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【試験対策ポイント】
川崎病の診断基準(6主要症状中5つ以上)
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1. 発熱 ≥5日間
2. 眼球結膜充血(両側、非化膿性)
3. 口腔症状(口唇発赤、いちご舌、咽頭充血)
4. 発疹(通常型麻疹様の多形紅斑)
5. 四肢末端の浮腫・硬性浮腫
6. 頸部リンパ節腫脹(通常1個、≤1.5cm)
川崎病の時系列で重要な症状
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急性期(1~2週): 発熱・発疹・充血・リンパ節腫脹
回復期(3~8週): 膜様落屑(指先)←「少ないどころか高頻度」
遠隔期: 冠動脈瘤の長期予後管理
川崎病のポイント
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• 原因:不明(自己免疫機序が推定)
• 小児の後天性心疾