第24回 言語聴覚士国家試験 第115問
形成外科学第24回
頭頂部癌の再建手術によく用いられる筋皮弁はどれか。
a.薄筋皮弁
b.大胸筋皮弁
c.広背筋皮弁
d.腹直筋皮弁
e.大臀筋皮弁
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — b,c,d(大胸筋皮弁、広背筋皮弁、腹直筋皮弁)
頭頂部癌の再建には広い面積の皮弁が必要であり、血流が豊富で頭部への到達が可能な筋皮弁を選択します。大胸筋皮弁・広背筋皮弁・腹直筋皮弁は血管茎が長く、頭頸部への移動が容易で、十分な体積を提供できるため、頭頂部欠損の再建に最適です。一方、薄筋皮弁と大臀筋皮弁は頭部再建には適さない理由があります。
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【各選択肢の解説】
a. 薄筋皮弁
❌ 誤り。薄筋皮弁は体積が小さく、広い欠損を充填できません。また下肢の筋皮弁であるため、頭部までの血管茎到達距離が長くなり、血流が不安定になるリスクがあります。小範囲の部位欠損には用いられることもありますが、頭頂部癌のような広範囲欠損の標準的選択肢ではありません。
b. 大胸筋皮弁
✅ 正しい。胸部の大きな筋で十分な体積を持ち、血流も豊富です。血管茎(胸肩峰動脈)は長く、頭頸部への回転移動が容易です。頭頂部・顔面・頸部の広範囲欠損再建に頻用されます。
c. 広背筋皮弁
✅ 正しい。背部の最大の筋で、最も広い面積の皮弁が得られます。血管茎(胸背動脈)が長く、遊離皮弁としても利用可能です。頭頂部の大きな欠損を充填する際の第一選択肢の一つです。
d. 腹直筋皮弁
✅ 正しい。腹部の大きな筋で、十分な体積と面積を提供できます。血管茎(腹壁下動脈)は長く、頭部への移動が可能です。広背筋で供給源が不足する場合や、患者の体形によって選択されます。
e. 大臀筋皮弁
❌ 誤り。下肢の筋皮弁であるため、血管茎が短く頭部までの到達距離が長すぎます。血流が不安定になり、壊死のリスクが高まります。また患者の体位変化時に被った部位の張力がかかりやすく、頭頂部再建には不適切です。
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【試験対策ポイント】
筋皮弁選択の判定軸
| 筋皮弁 | 血管茎 | 血管茎長 | 体積 | 頭部再建適性 |
|---|---|---|---|---|
| 大胸筋 | 胸肩峰動脈 | 長い | 中〜大 | ○ |
| 広背筋 | 胸背動脈 | 最長 | 最大 | ○ |
| 腹直筋 | 腹壁下動脈 | 長い | 大 | ○ |
| 薄筋 | 内側大腿回旋動脈 | 短い | 小 | ✗ |
| 大臀筋 | 下殿動脈 | 短い | 大だが下肢 | ✗ |
頭部再建で除外される筋皮弁の理由:
・薄筋:体積不足(小範囲欠損向き)
・大臀筋:血管茎が短く、下肢部位では頭部到達が困難
頭頂部欠損の特徴(大きな面積・立体的欠損が多い)→大体積筋皮弁が必須
頭頂部は頭皮血流が豊富→