STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第116問

耳鼻咽喉科学第24回
開閉口に関与する筋(矢印)を図に示す。咬筋はどれか。【別図】
第24回第116問 図

正答:2番

解説
# 第24回 第116問 解説 ■ 正答:2番 — 咬筋(頬骨弓から下顎角へ走行する筋) 咬筋は**頬骨弓**から起始し、**下顎角・下顎枝外側面**に停止する強力な閉口筋です。顔面側方の浅層に位置し、走行はほぼ垂直〜やや後下方向きで、咀嚼時に頬の外側で硬く触れる筋として知られます。図の矢印2はこの頬骨弓から下顎角へ向かう筋の走行を示しており、咬筋に該当します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 側頭筋 ❌ 誤り。側頭窩から起こり**下顎冠突起**に停止する筋で、扇状(放射状)の走行を示します。閉口筋ではありますが咬筋ではありません。 2. 咬筋 ✅ 正しい。頬骨弓から下顎角・下顎枝外側面へ走行する閉口筋。咀嚼筋の中で最も強い咬合力を発揮します。 3. 外側翼突筋 ❌ 誤り。蝶形骨大翼・翼状突起外側板から**下顎頸(関節突起)**に水平に走行する筋で、**開口・下顎前方移動**に働きます。閉口筋ではありません。 4. 内側翼突筋 ❌ 誤り。翼突窩から下顎枝**内側面**に停止する閉口筋。咬筋と対をなして下顎を挟む位置にあるが、走行は内側にあり咬筋とは区別されます。 5. 顎二腹筋(前腹)など開口筋 ❌ 誤り。下顎から舌骨に向かう走行で、**開口**に働く筋です。 --- 【試験対策ポイント】 **咀嚼筋=閉口筋3+開口筋1の整理** | 筋 | 起始 | 停止 | 機能 | |---|---|---|---| | **咬筋** | 頬骨弓 | 下顎角・下顎枝外側 | 閉口(最強) | | **側頭筋** | 側頭窩 | 下顎冠突起 | 閉口・後退 | | **内側翼突筋** | 翼突窩 | 下顎枝内側面 | 閉口・側方 | | **外側翼突筋** | 蝶形骨大翼・翼状突起 | 下顎頸(関節突起) | **開口**・前方・側方 | **鑑別のコツ** - 「外側」翼突筋だけが**開口筋**である点に注意(名前に惑わされない)。 - 咬筋は**頬骨弓→下顎角**の浅層・垂直走行、側頭筋は**冠突起へ放射状**。 - 咀嚼筋はすべて**三叉神経第3枝(下顎神経)**支配。 - 顎二腹筋前腹も三叉神経支配だが、後腹は顔面神経支配である点も頻出。
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