STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第122問

聴覚系第24回
正しいのはどれか。 a.外耳道には共鳴作用がある。 b.骨部外耳道は外耳道の外観二分の一のことをいう。 c.骨部外耳道には耳垢腺がある。 d.迷走神経は外耳道の知覚に関与する。 e.外耳道には自浄作用がある。 1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — a,d,e 外耳道は音波を増幅する共鳴作用、迷走神経を含む複数の神経支配により知覚機能をもつこと、そして自浄作用により耳垢を排出する機能を備えています。これら3つが外耳道の重要な生理学的特性です。 --- 【各選択肢の解説】 a. 外耳道には共鳴作用がある。 ✅ 正しい。外耳道は約3cmの盲囊であり、特に2000~4000Hzの音周波数に対して共鳴作用を示し、音圧を増幅します。これは閉鎖管の共鳴現象です。 b. 骨部外耳道は外耳道の外観二分の一のことをいう。 ❌ 誤り。骨部外耳道は外耳道の内側約1/3を占めます。軟骨部が外側約2/3、骨部が内側約1/3という比率が正しい解剖学的知見です。 c. 骨部外耳道には耳垢腺がある。 ❌ 誤り。耳垢腺(セロウメン腺)は軟骨部外耳道のみに存在します。骨部外耳道には汗腺や脂腺は存在せず、耳垢の産生構造がありません。 d. 迷走神経は外耳道の知覚に関与する。 ✅ 正しい。外耳道の知覚神経支配は三叉神経(V)の下顎神経と迷走神経(X)の耳介枝が主に関与します。迷走神経も外耳道知覚の重要な神経です。 e. 外耳道には自浄作用がある。 ✅ 正しい。外耳道の表皮は耳鼓膜方向へ向かう上皮の移動があり、軟骨部の耳垢腺から分泌される耳垢とともに、セルフクリーニング機構(自浄作用)を形成し、異物や菌を排出します。 --- 【試験対策ポイント】 外耳道の解剖学的特性(頻出項目) | 項目 | 骨部 | 軟骨部 | |---|---|---| | 占める比率 | 内側約1/3 | 外側約2/3 | | 耳垢腺(セロウメン腺) | なし | あり | | 硬度 | 硬い | やや柔軟 | | 神経知覚 | 三叉神経・迷走神経 | 三叉神経・迷走神経 | 外耳道の機能(記憶すべき3つ) - 共鳴作用:2000~4000Hz周波数を増幅 - 自浄作用:耳垢の自然排出メカニズム - 知覚機能:複数神経(三叉神経+迷走神経)による感覚 紛らわしいポイント - 「骨部は外観の1/3」を「1/2」と誤記憶しやすい - 耳垢腺は軟骨部「のみ」という限定を意識する
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