第24回 言語聴覚士国家試験 第128問
心理測定法第24回
誤っている組み合わせはどれか。
- 1.t検定 ― 分散の比の検定 ✓
- 2.Χ2検定 ― 適合度の検定
- 3.分散分析 ― 平均値の差の検定
- 4.回帰分析 ― 独立変数による従属変数の説明
- 5.因子分析 ― 仮想変数による測定値の説明
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — t検定 ― 分散の比の検定
t検定は「2つの群の平均値に有意差があるか」を検定する手法であり、分散の比を検定するものではありません。分散の比の検定はF検定です。t検定と分散分析の関係性を混同しやすいため注意が必要です。
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【各選択肢の解説】
1. t検定 ― 分散の比の検定
❌ 誤り。t検定は「2群間の平均値の差」を検定します。分散の比の検定はF検定であり、分散分析でも用いられます。
2. Χ2検定 ― 適合度の検定
✅ 正しい。カイ二乗検定は、観測度数と期待度数の適合度を検定する手法です。例:サイコロが公正か検定する場合など。
3. 分散分析 ― 平均値の差の検定
✅ 正しい。3群以上の平均値に有意差があるかを検定します。F検定(分散の比)を用いて平均値の差を間接的に検定します。
4. 回帰分析 ― 独立変数による従属変数の説明
✅ 正しい。独立変数(説明変数)が従属変数(目的変数)をどの程度説明するかを分析します。
5. 因子分析 ― 仮想変数による測定値の説明
✅ 正しい。測定値の背後にある潜在的な仮想変数(因子)を抽出し、測定値を説明する手法です。
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【試験対策ポイント】
検定方法の使い分け早見表
| 検定法 | 何を検定するか | 使用場面 |
|---|---|---|
| t検定 | 2群の平均値の差 | 対照群vs治療群など |
| F検定 | 分散の比 | 分散分析の内部で使用 |
| 分散分析 | 3群以上の平均値の差 | 複数群の比較 |
| Χ2検定 | 観測度数と期待度数の適合度 | カテゴリ変数の独立性など |
| 回帰分析 | 説明変数→目的変数の関係 | 予測・説明の構築 |
| 因子分析 | 潜在因子による測定値の説明 | 心理尺度の構成概念把握 |
紛らわしい関係性:
- 「分散分析」はF検定を用いるが、「F検定」=「分散の比の検定」という認識が必須
- t検定は「分散の比」を検定しない(t値は平均差と標準誤差の比)