第24回 言語聴覚士国家試験 第133問
生涯発達心理学第24回
正しい組み合わせはどれか。
- 1.チャム集団 ― 幼児期
- 2.ギャング集団 ― 児童期 ✓
- 3.親密性 ― 青年期
- 4.早期完了 ― 成人期
- 5.停滞 ― 老年期(成熟期)
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — ギャング集団 ― 児童期
ギャング集団は児童期(6~12歳)に見られる発達段階上の特徴的な集団形態です。同性の友人と小規模なグループを形成し、活動を共にする傾向が強く、Paleyの社会性発達段階においては児童期の典型的な仲間関係です。
---
【各選択肢の解説】
1. チャム集団 ― 幼児期
❌ 誤り。チャム集団(chum group)は一対一の親密な友人関係を指し、青年期(特に思春期)に顕著に見られます。幼児期では同伴関係や平行遊びが中心であり、チャム集団のような排他的な友人関係はまだ形成されません。
2. ギャング集団 ― 児童期
✅ 正しい。ギャング集団は児童期に見られる同性の仲間グループであり、共通の活動や関心を基盤とした小規模集団です。Paleyの社会的成熟段階分類においても児童期の特徴的な集団形態として位置づけられます。
3. 親密性 ― 青年期
❌ 誤り。Eriksonの心理社会的発達段階では、青年期の発達課題は「同一性確立 vs 同一性混乱」であり、「親密性 vs 孤立」は成人期初期(青年後期~成人期)の課題です。親密性とはアイデンティティを確立した後に、他者との深い関係を築く能力を指します。
4. 早期完了 ― 成人期
❌ 誤り。「早期完了」はMarcia のアイデンティティ地位分類における用語ですが、これは青年期における同一性の形成パターンを説明するものであり、成人期の発達課題ではありません。成人期の主な課題はEriksonの分類では「親密性」と「生殖性」の獲得です。
5. 停滞 ― 老年期(成熟期)
❌ 誤り。Eriksonの最終段階である老年期の発達課題は「自我統合 vs 絶望」であり、「停滞」ではありません。停滞(stagnation)はむしろ中年期の危機的状態や発達段階で用いられる概念で、成人期中盤における生産性の喪失を指します。
---
【試験対策ポイント】
Paleyの社会的成熟段階(集団発達):
| 段階 | 年齢 | 集団の特徴 |
|---|---|---|
| 同伴段階 | 2~3歳 | 互いに無視、並行して遊ぶ |
| 同伴関係段階 | 4~5歳 | 一緒に遊ぶが、組織性なし |
| ギャング集団 | 6~12歳 | 同性グループ、共通活動、組織性あり |
| チャム集団 | 13~18歳 | 一対一の親密な友人関係 |
Eriksonの心理社会的発達段階(各時期の主課題):
| 段階 | 年齢 | 発達課題 |
|---|---|---|
| 幼児期 | 3~5歳 | 自律性 vs 恥辱感 |
| 児童期 | 6~12歳 | 勤勉性 vs 劣等感 |
| 青年期 | 12~18歳 | 同一性 vs 同一性混乱 |
| 成人期初期 | 18~25歳 | 親密性 vs 孤立 |
| 成人期中盤 | 25~65歳 | 生殖性 vs 停滞 |
| 老年期 | 65~ | 自我統合 vs 絶望 |
頻出の紛らわしい概念:
- チャム(chum)=親友(一対一、思春期~青