第24回 言語聴覚士国家試験 第162問
高次脳機能障害第24回
第24回 言語聴覚士国家試験 第162問(高次脳機能障害)の正答は 4 です。一側の大脳病変で、その反対側の視野(半視野)だけに症状が限局し得るものを選ぶ。
問題
病巣が一側性の場合、その反対側の視野だけに症状が生じ得るのはどれか。
- 1.視覚性失認
- 2.相貌失認
- 3.街並失認
- 4.大脳性色覚障害 ✓
- 5.視覚性失語
正答:4番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.5%難問
158人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 対側視野だけに生じ得るのは大脳性色覚障害
一側の大脳病変で、その反対側の視野(半視野)だけに症状が限局し得るものを選ぶ。大脳性(中枢性)色覚障害は、一側の後頭側頭葉腹側の損傷で対側半視野の色覚障害(半側色覚障害)を生じうる。他は両側性または全視野に及ぶことが多く、半視野限局では起こりにくい。
【各選択肢の解説】
1. 視覚性失認
❌ 誤り。通常は視野の半側だけには限局しない。正しくは多くは両側の後頭側頭葉の損傷で生じ、視野の左右によらず対象の認知が障害される。
❌ 誤り。通常は視野の半側だけには限局しない。正しくは多くは両側の後頭側頭葉の損傷で生じ、視野の左右によらず対象の認知が障害される。
2. 相貌失認
❌ 誤り。両側または右半球損傷で生じ、半視野限局ではない。正しくは両側または右の紡錘状回を含む後頭側頭葉の損傷で生じ、視野の左右によらず顔の認知が障害される。
❌ 誤り。両側または右半球損傷で生じ、半視野限局ではない。正しくは両側または右の紡錘状回を含む後頭側頭葉の損傷で生じ、視野の左右によらず顔の認知が障害される。
3. 街並失認
❌ 誤り。地誌的障害で、半視野限局の症状ではない。正しくは右の海馬傍回後部から舌状回の損傷で生じ、熟知した建物・街並みの認知が視野によらず障害される。
❌ 誤り。地誌的障害で、半視野限局の症状ではない。正しくは右の海馬傍回後部から舌状回の損傷で生じ、熟知した建物・街並みの認知が視野によらず障害される。
4. 大脳性色覚障害
✅ 正しい(=正答)。一側病変で対側半視野の色覚障害が生じうる。
✅ 正しい(=正答)。一側病変で対側半視野の色覚障害が生じうる。
5. 視覚性失語
❌ 誤り。視覚刺激の呼称障害で、半視野限局の現れ方とは異なる。正しくは左後頭葉と脳梁膨大部の損傷で生じ、視覚提示した物品の呼称が視野によらず障害される(触覚や聴覚の提示では呼称できる)。
❌ 誤り。視覚刺激の呼称障害で、半視野限局の現れ方とは異なる。正しくは左後頭葉と脳梁膨大部の損傷で生じ、視覚提示した物品の呼称が視野によらず障害される(触覚や聴覚の提示では呼称できる)。
【試験対策ポイント】
中枢性色覚障害(大脳性色覚障害)は紡錘状回などの損傷で、一側性なら対側半視野に限局した色覚消失(hemiachromatopsia)を呈しうる。失認・相貌失認・地誌的障害は両側性ないし広域の障害として現れ、半視野だけに限局しにくい点で区別する。
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