STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第19問

呼吸系第24回
誤っているのはどれか。 a.呼吸筋は胸腔を拡大させる。 b.横隔膜は吸気筋である。 c.腹直筋は吸気筋である。 d.内肋間筋は吸気筋である。 e.胸鎖乳突筋は呼吸補助筋となる。 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d 呼吸筋は吸気筋と呼気筋に分類されます。腹直筋は呼気筋(腹部を圧迫して呼気を促進)であり吸気筋ではなく、内肋間筋は呼気筋(肋骨を下方に引き下げる)であり吸気筋ではありません。これが誤りです。 --- 【各選択肢の解説】 a. 呼吸筋は胸腔を拡大させる。 ✅ 正しい。吸気筋が収縮して胸腔容積を増加させることで肺が膨張し、圧勾配が生じて吸気が起こります。 b. 横隔膜は吸気筋である。 ✅ 正しい。横隔膜は最も重要な吸気筋で、収縮すると下方に移動して胸腔が垂直方向に拡大します。安静呼吸の約70~80%は横隔膜由来です。 c. 腹直筋は吸気筋である。 ❌ 誤り。腹直筋は呼気筋です。腹部の圧力を上げて腹腔内容を上方に押し上げ、横隔膜を上昇させることで呼気を促進します。強い呼気時に活動します。 d. 内肋間筋は吸気筋である。 ❌ 誤り。内肋間筋は呼気筋です。肋骨を下方・内側に引き下げて胸腔を縮小させ、呼気を促進します。外肋間筋が吸気筋です(肋骨を上方・外側に挙上)。 e. 胸鎖乳突筋は呼吸補助筋となる。 ✅ 正しい。胸鎖乳突筋は首を固定して胸郭を上方に挙上し、運動時や呼吸困難時に補助的に吸気を促進する補助吸気筋です。 --- 【試験対策ポイント】 呼吸筋分類: 吸気筋 - 主動吸気筋:横隔膜、外肋間筋 - 補助吸気筋:胸鎖乳突筋、前斜角筋、中斜角筋、小胸筋 呼気筋 - 内肋間筋、腹直筋、腹横筋、腹斜筋(等) - 安静呼吸は受動的(呼気筋不活動) 紛らわしい識別法: 「内」肋間筋→「内側」に向かう繊維方向→呼気 「外」肋間筋→「外側」に広がる繊維方向→吸気 頻出誤答パターン: - 腹筋を「吸気筋」と勘違い→呼気筋が正解 - 内肋間筋を「吸気筋」と勘違い→呼気筋が正解
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