STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第190問

小児聴覚障害第24回
乳・幼児期の難聴の原因とならないのはどれか。
  1. 1.耳硬化症 ✓
  2. 2.ムンプス難聴
  3. 3.滲出性中耳炎
  4. 4.細菌性髄膜炎
  5. 5.真珠腫性中耳炎

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 耳硬化症 耳硬化症は成人(特に20~40歳代)の進行性伝音難聴として発症する疾患であり、乳幼児期には原因とならない。乳幼児の難聴原因は、感染症(ムンプス、髄膜炎)や中耳疾患(滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎)が主流であり、その他先天的原因(CMV感染、奇形)が挙げられる。 --- 【各選択肢の解説】 1. 耳硬化症 ❌ 誤り。耳硬化症は成人で発症する進行性難聴(特に20~40歳代)であり、骨性迷路の瘢痕化による卵円窓周囲の異常骨化が機序である。乳幼児期の難聴原因には含まれない。 2. ムンプス難聴 ✅ 正しい。ムンプスは水痘・麻疹とともに乳幼児期の重要な後天性難聴原因で、内耳障害(特に高音域の感音難聴)を引き起こす。ワクチン接種が予防対策。 3. 滲出性中耳炎 ✅ 正しい。乳幼児期(特に3~5歳)で最も一般的な伝音難聴原因。上気道感染後の耳管機能障害により中耳腔に液体が貯留する。乳幼児難聴の主要原因の1つ。 4. 細菌性髄膜炎 ✅ 正しい。髄膜炎に伴う内耳炎(蝸牛炎)は乳幼児期の重要な後天性感音難聴原因。インフルエンザ菌b型やS肺炎が代表的だが、ワクチン導入で減少傾向にある。 5. 真珠腫性中耳炎 ✅ 正しい。先天性または後天性の真珠腫により骨が破壊され、伝音難聴(進行性)や感音難聴、さらには顔面神経麻痺などを引き起こす。乳幼児期に診断されることもある。 --- 【試験対策ポイント】 乳幼児期難聴の主要原因(頻度順) | 分類 | 原因 | 発症時期・特徴 | |---|---|---| | 先天性 | 遺伝性難聴、奇形、出生体重低下 | 出生時~新生児期 | | 感染症関連 | ムンプス、麻疹、風疹、CMV | 乳幼児期(後天性) | | 髄膜炎関連 | 細菌性髄膜炎に伴う内耳炎 | 乳幼児期 | | 中耳疾患 | 滲出性中耳炎、真珠腫性中耳炎 | 3~5歳に好発 | | 成人発症 | 耳硬化症(×乳幼児) | 20~40歳代 | キーワード - 耳硬化症:成人、進行性、骨性迷路の異常骨化(卵円窓周囲) - ムンプス難聴:片側性が多い、高音域障害、後天性感音難聴 - 滲出性中耳炎:乳幼児期最多、伝音難聴、耳管機能障害 - 細菌性髄膜炎:内耳炎併発、感音難聴、予防接種で減少 - 真珠腫性中耳炎:骨破壊、進行性、手術対象 紛らわしい知識 「耳硬化症は成人病」と確実に記憶すること。乳幼児期に「進行性」の難聴が出現した場合は、真珠腫性中耳炎やムンプス難聴を疑
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