STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第24回 言語聴覚士国家試験 第8問

小児科学第24回
痙攣重積発作の対応で正しいのはどれか。
  1. 1.頬をたたいて大声で声かけをする。
  2. 2.身体をゆする。
  3. 3.舌を噛まないように口の中に指を入れる。
  4. 4.身体を押さえつける。
  5. 5.呼吸しやすいように衣服のボタンを外す。 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 呼吸しやすいように衣服のボタンを外す。 痙攣重積発作中は患者の気道確保と呼吸の維持が最優先です。衣服を緩めることで胸郭の拡張を妨げず、酸素化を良好に保つことができます。その他の選択肢は患者に危害を加えるか医学的根拠を欠いており、すべて避けるべき対応です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 頬をたたいて大声で声かけをする。 ❌ 誤り。痙攣中の患者への刺激は発作を悪化させる可能性があり、むしろ避けるべき対応です。意識のない状態では有効な指示伝達ができません。 2. 身体をゆする。 ❌ 誤り。身体を揺することは発作を亢進させ、けが(骨折など)の原因になります。痙攣中は静かに見守り、安全な環境を整えることが原則です。 3. 舌を噛まないように口の中に指を入れる。 ❌ 誤り。痙攣中に指を口に入れると、患者の咬反射により指を噛まれるリスクが高く、患者も施術者も危険です。舌咬傷の予防が目的でも、強い力で噛み締められるため対応として不適切です。 4. 身体を押さえつける。 ❌ 誤り。患者の身体を強く押さえつけることは、骨折やけがの原因となり、また患者の恐怖感を増加させます。痙攣は自然に終焉するため、無理に抑制する必要はありません。 5. 呼吸しやすいように衣服のボタンを外す。 ✅ 正しい。気道確保と酸素化維持が痙攣重積発作対応の最優先課題です。衣服を緩めることで胸郭の動きを妨げず、呼吸が容易になります。 --- 【試験対策ポイント】 痙攣重積発作対応の鉄則:「気道確保+酸素化維持+安全環境整備」 | 対応項目 | 推奨される行為 | ❌ してはいけない | |---|---|---| | 気道・呼吸 | 衣服を緩める、頭を回転させ気道確保 | 口内に指を入れる、圧迫 | | 患者の刺激 | 静かに見守る、時間を記録 | 頬をたたく、揺する、押さえつける | | 対応時間 | 5分以内で医療機関通報 | 長時間のホーム管理 | | 危険排除 | 周囲の物を片付け、側臥位 | 無理な体位変更 | キーワード:痙攣重積発作=医療機関への迅速な通報が必須。対応者の役割は「患者の安全確保」で、発作そのものを止めようとしない。
関連

▶ 第24回 全問一覧

▶ 小児科学 の過去問一覧