第25回 言語聴覚士国家試験 第102問
解剖学第25回
平滑筋で構成されるのはどれか
- 1.心筋
- 2.横隔膜
- 3.輪状甲状筋
- 4.下咽頭収縮筋
- 5.下部食道括約筋 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 下部食道括約筋
下部食道括約筋は食道下部の平滑筋で構成されており、食道蠕動運動の一部として自動的に弛緩・収縮します。食道は上部が横紋筋、下部が平滑筋で構成される移行領域を経て、下部食道括約筋は完全な平滑筋です。
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【各選択肢の解説】
1. 心筋
❌ 誤り。心筋は心臓を構成する特殊な筋肉で、横紋筋の一種です。随意性がなく自動的に拍動しますが、組織学的には横紋筋に分類されます。
2. 横隔膜
❌ 誤り。横隔膜は呼吸の主要な筋肉で、横紋筋(骨格筋)で構成されています。横隔膜神経(C3,4,5)による支配を受けます。
3. 輪状甲状筋
❌ 誤り。輪状甲状筋は喉頭を構成する内喉頭筋で、横紋筋です。反回神経の支配下にあり、声帯の緊張を調整します。
4. 下咽頭収縮筋
❌ 誤り。下咽頭収縮筋(咽頭下部収縮筋)は咽頭壁を構成する横紋筋で、咽頭反射や嚥下時の咽頭蠕動を担います。咽頭神経叢の支配を受けます。
5. 下部食道括約筋
✅ 正しい。下部食道括約筋(LES)は食道と胃の境界部に位置し、平滑筋で構成されています。副交感神経による自動制御で弛緩し、食物の胃への流入と逆流防止を担当します。
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【試験対策ポイント】
筋肉組織の分類(ST国試頻出)
| 筋肉部位 | 筋肉類型 | 支配神経 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 心筋 | 横紋筋 | 自律神経 | 自動拍動、不随意 |
| 横隔膜 | 横紋筋(骨格筋) | 横隔膜神経(C3,4,5) | 呼吸の主動筋 |
| 輪状甲状筋 | 横紋筋 | 反回神経 | 声帯緊張調整 |
| 下咽頭収縮筋 | 横紋筋 | 咽頭神経叢 | 嚥下時の蠕動 |
| 下部食道括約筋 | 平滑筋 | 副交感神経 | 食物の逆流防止 |
キーワード
- 平滑筋:血管・消化管下部・膀胱など内臓が主。自動制御
- 横紋筋:骨格筋・心筋・咽頭〜食道上部。随意or自動
- 紛らわしい注意点:食道は上部が横紋筋、下部が平滑筋へと移行する