STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第106問

内科学第25回
メタボリックシンドロームについて誤っているのはどれか
  1. 1.内臓脂肪が過剰に蓄積した状態を病態基盤とする
  2. 2.空腹時の血糖値110mg/dl以上が診断基準に含まれる
  3. 3.男性のウエスト周囲径の診断基準は90cm以上である ✓
  4. 4.血清脂質異常が診断基準に含まれる
  5. 5.食生活や運動習慣の見直しが予防の中心となる

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 男性のウエスト周囲径の診断基準は90cm以上である メタボリックシンドロームの日本での診断基準において、男性のウエスト周囲径は「85cm以上」です。3番で「90cm以上」と述べているため誤りです。90cmはWHOやIDF等の国際基準での値ですが、日本版(2005年)では85cmが基準値に設定されています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 内臓脂肪が過剰に蓄積した状態を病態基盤とする ✅ 正しい。メタボリックシンドロームの根本的な病態基盤は内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪の過剰蓄積によるインスリン抵抗性が、高血糖・脂質異常・高血圧をもたらします。 2. 空腹時の血糖値110mg/dl以上が診断基準に含まれる ✅ 正しい。日本版メタボリックシンドローム診断基準では、空腹時血糖値110mg/dL以上(または HbA1c 6.1%以上)が必須項目です。これはIDF基準の100mg/dLより厳しい設定となっています。 3. 男性のウエスト周囲径の診断基準は90cm以上である ❌ 誤り。日本の診断基準では男性は85cm以上、女性は90cm以上です。90cmはWHO等の国際基準であり、日本版では男性がより厳しい基準に設定されています。 4. 血清脂質異常が診断基準に含まれる ✅ 正しい。中性脂肪150mg/dL以上またはHDLコレステロール40mg/dL未満(男性)が診断基準に含まれます。脂質異常はメタボの主要な構成要素です。 5. 食生活や運動習慣の見直しが予防の中心となる ✅ 正しい。メタボリックシンドロームは生活習慣病であり、食事療法と運動療法が一次予防と管理の中心です。内臓脂肪は皮下脂肪より運動で減少しやすい特徴があります。 --- 【試験対策ポイント】 日本版メタボリックシンドローム診断基準(2005年) | 項目 | 診断基準値 | |---|---| | ウエスト周囲径 | 男性85cm以上、女性90cm以上(必須) | | 空腹時血糖 | 110mg/dL以上 | | 中性脂肪 | 150mg/dL以上 | | HDLコレステロール | 男性40mg/dL未満、女性50mg/dL未満 | | 血圧(収縮期) | 130mmHg以上 | | 血圧(拡張期) | 85mmHg以上 | 注)国際基準との混同に注意:WHOは血糖100mg/dL、ウエスト周囲径は男性90cm 構成要素:内臓脂肪型肥満+(高血糖or脂質異常or高血圧)から2つ以上 国試出題の紛らわしい点:日本版と国際基準の数値の違いが頻出
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