第25回 言語聴覚士国家試験 第107問
小児科学第25回
誤っているのはどれか
- 1.10~14歳の死因の第一位は自殺である
- 2.児童虐待の相談件数は毎年増加しているが、その内容は心理的虐待が最も多い
- 3.子供の目の前で家族に暴力をふるう行為は心理的虐待である
- 4.虐待を通告するものは、虐待の事実確認を行う義務がある ✓
- 5.小児の食品による窒息事故の原因として、あめなど丸く滑らかな食品があげられる
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 虐待を通告するものは、虐待の事実確認を行う義務がある
虐待の通告は「疑い」の段階で法的に義務づけられており、通告者が事実確認を行う必要はありません。事実確認は児童相談所や学校など関係機関の責務です。通告者に確認義務を課すと、躊躇して報告が遅れる危険があるため、「通告義務」と「確認義務」は別です。
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【各選択肢の解説】
1. 10~14歳の死因の第一位は自殺である
✅ 正しい。日本において10~14歳の死因の第1位は自殺です。これは世界的にも重要な公衆衛生課題であり、ST含む医療従事者も児童の精神保健に配慮する必要があります。
2. 児童虐待の相談件数は毎年増加しているが、その内容は心理的虐待が最も多い
✅ 正しい。近年、児童虐待の通告件数は増加傾向にあり、その内訳では心理的虐待(児童の面前での暴力含む)が身体的虐待やネグレクトを上回っています。
3. 子供の目の前で家族に暴力をふるう行為は心理的虐待である
✅ 正しい。児童虐待防止法では、児童の面前でドメスティック・バイオレンス(DV)を行うことを心理的虐待として明記しています。直接暴力を受けなくても、目撃による心理的影響が認識されています。
4. 虐待を通告するものは、虐待の事実確認を行う義務がある
❌ 誤り。児童虐待防止法第25条では「児童虐待を受けた児童を発見した場合は、速やかに児童相談所に通告する義務がある」と規定していますが、通告者に事実確認義務はありません。事実確認は児童相談所や学校などが行う責務です。
5. 小児の食品による窒息事故の原因として、あめなど丸く滑らかな食品があげられる
✅ 正しい。小児の窒息事故の危険食品は、あめ・ナッツ・ぶどう・プチトマトなど、丸くて硬い、または丸くて滑らかな食品が代表的です。特に3~4歳以下で多く発生します。
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【試験対策ポイント】
児童虐待通告に関する法的枠組み
┌─────────────────────────────────────┐
│ 通告者の義務:「疑い」段階での報告 │
│ (早期発見・通告は法律で義務) │
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│ 関係機関の責務:事実確認・調査 │
│ (児童相談所・警察・学校など) │
│ │
│ ※通告者に確認義務がないのは: │
│ 躊躇・遅延防止のため │
└─────────────────────────────────────┘
児童虐待の分類と具体例
• 身体的虐待:殴打、火傷、毒物投与
• ネグレクト:栄養・衛生管理放置
• 心理的虐待:児童面前DV、脅迫、罵倒
• 性的虐待:強制わいせつ行為
小児死因の年齢別順位(日本)
• 乳幼児:先天異常、周産期合併症
• 1~4歳:不慮の事故、先天異常
• 5~9歳:不慮の事故、悪性新生物
• 10~14歳:自殺(第1位)、悪性新生物
→ 10歳以上で自殺が死因上位に上昇
窒息事故の危険食品(3~4歳以下)
丸い食品:ぶどう、