第25回 言語聴覚士国家試験 第116問
臨床歯科医学/口腔外科学第25回
治療で抗真菌薬を用いるのはどれか
- 1.口腔カンジダ症 ✓
- 2.舌白板症
- 3.扁平苔癬
- 4.類天疱瘡
- 5.ヘルパンギーナ
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 口腔カンジダ症
口腔カンジダ症はカンジダアルビカンスという真菌が原因であり、治療にはニスタチンやフルコナゾールなどの抗真菌薬が必須です。他の4つは細菌感染や真菌以外の原因疾患であり、抗真菌薬は適応になりません。
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【各選択肢の解説】
1. 口腔カンジダ症
✅ 正しい。カンジダアルビカンス(真菌)が原因であり、ニスタチン軟膏・クロトリマゾール・フルコナゾールなどの抗真菌薬が治療の中心です。義歯装着者や免疫低下患者に多く発症します。
2. 舌白板症
❌ 誤り。前癌病変(悪性化リスク20~40%)であり、抗真菌薬ではなく経過観察、外科的切除、レーザー蒸散などが治療選択肢です。真菌感染ではなく上皮の角化異常が原因です。
3. 扁平苔癬
❌ 誤り。自己免疫疾患であり、原因は真菌ではありません。治療はステロイド局所塗布・ステロイド含嗽液が中心であり、抗真菌薬は無効です。糜爛型は悪性化リスクがあります。
4. 類天疱瘡
❌ 誤り。自己免疫疾患(自己抗体が基底膜抗原と結合)であり、真菌感染ではありません。治療はステロイド全身投与またはステロイド局所塗布が基本です。抗真菌薬は適応外です。
5. ヘルパンギーナ
❌ 誤り。エンテロウイルス(コクサッキーウイルスA群など)による「ウイルス感染症」です。真菌ではなくウイルスが原因であるため、抗真菌薬は効きません。対症療法が中心です。
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【試験対策ポイント】
口腔疾患の原因分類:
| 疾患名 | 原因 | 主治療 |
|---|---|---|
| 口腔カンジダ症 | 真菌(カンジダアルビカンス) | 抗真菌薬 |
| 舌白板症 | 前癌病変(原因不明) | 経過観察・外科的切除 |
| 扁平苔癬 | 自己免疫疾患 | ステロイド |
| 類天疱瘡 | 自己免疫疾患 | ステロイド |
| ヘルパンギーナ | ウイルス感染 | 対症療法 |
重要な否定知識:
- 舌白板症=「カンジダ感染ではない」→ティッシュで拭い取れない(カンジダは拭い取れる)
- 扁平苔癬・類天疱瘡=「自己免疫」→ステロイド反応性
真菌が原因の口腔疾患:
- 口腔カンジダ症(白色病変、易擦過性)
- 急性偽膜性カンジダ症(白苔が付着)
- 慢性委縮性カンジダ症(舌乳頭萎縮、味覚異常)