STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第117問

耳鼻咽喉科学第25回
顎関節円板および下顎頭内面に停止する筋はどれか
  1. 1.顎二腹筋
  2. 2.頬筋
  3. 3.眼輪筋
  4. 4.側頭筋
  5. 5.外側翼突筋 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 外側翼突筋 外側翼突筋の上頭は顎関節円板の内側翼状突起および下顎頭の関節面に直接停止し、顎関節の開口時に円板を前方に牽引する唯一の筋です。顎関節の機能を司る重要な筋として試験頻出です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 顎二腹筋 ❌ 誤り。顎二腹筋は舌骨に停止する開口筋であり、顎関節円板・下顎頭に停止しません。咀嚼に関与しますが顎関節の直接的な構成要素ではありません。 2. 頬筋 ❌ 誤り。頬筋は頬の側面を構成し、上下顎歯槽枝に停止する筋です。顎関節とは無関係であり、面部表情筋に分類されます。 3. 眼輪筋 ❌ 誤り。眼輪筋は眼瞼周囲の眼球周囲に位置する筋で、まぶたの開閉に関わります。顎関節部位とは解剖学的に遠く、停止部位が全く異なります。 4. 側頭筋 ❌ 誤り。側頭筋は頭頂部から下顎枝・冠状突起に停止する閉口筋です。顎関節円板には付着しません。開口時には側頭筋後部の一部が円板に関与するという観点もありますが、主停止部位ではなく、「直接停止する」という問題文の厳密な条件を満たしません。 5. 外側翼突筋 ✅ 正しい。外側翼突筋には上頭と下頭があり、上頭が顎関節円板の内側翼状突起および下顎頭の関節面内に停止します。この筋の収縮により円板が前方に牽引され、開口運動が可能になります。下頭は下顎枝前面に停止します。 --- 【試験対策ポイント】 顎関節の主要筋肉と停止部位 | 筋肉 | 分類 | 停止部位 | 機能 | |---|---|---|---| | 外側翼突筋(上頭) | 開口筋 | 関節円板・下顎頭内面 | 開口・円板前方牽引 | | 外側翼突筋(下頭) | 開口筋 | 下顎枝前面 | 開口 | | 側頭筋 | 閉口筋 | 下顎冠状突起 | 閉口 | | 咬筋 | 閉口筋 | 下顎角 | 閉口 | | 顎二腹筋 | 開口筋補助 | 舌骨 | 開口 | 重要な否定知識 ・側頭筋は「冠状突起」に停止(関節円板ではない) ・顎二腹筋は「舌骨」に停止(顎関節と無関係) ・外側翼突筋「上頭」のみが円板に停止(下頭は下顎枝) ST国試の頻出ポイント ・顎関節は耳鼻咽喉科的には構音・嚥下に関わる重要部位 ・外側翼突筋の機能障害→開口制限(TMD:顎関節症) ・構音障害の機能的問題として顎運動制限も評価対象
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