STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第130問

臨床心理学第25回
性格特徴の中で一貫して出現する行動やそのまとまりをパーソナリティの構成単位とみなし、その組み合わせで個人のパーソナリティを記述する立場はどれか
  1. 1.学習論
  2. 2.遺伝論
  3. 3.行動論
  4. 4.類型論
  5. 5.特性論 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — 特性論 パーソナリティを一貫性のある「特性(トレイト)」という単位で捉え、それらの組み合わせで個人差を記述する立場が特性論です。各特性は行動の一貫したまとまりとして観察され、複数の特性の集合がパーソナリティを構成するという考え方です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 学習論 ❌ 誤り。パーソナリティを環境との相互作用と学習過程から説明する立場です。条件づけや観察学習などメカニズムに焦点を当てており、「一貫した行動特性のまとまり」を基本単位とするアプローチではありません。 2. 遺伝論 ❌ 誤り。パーソナリティの形成に遺伝的要因がどの程度寄与するかを問う立場です。構成単位や記述方法についての立場ではなく、原因論に属します。 3. 行動論 ❌ 誤り。個別の具体的な行動の形成と変容に焦点を当てます。行動そのものは観察可能ですが、「一貫した行動のまとまり=特性」として抽象的に組み立てる立場ではありません。 4. 類型論 ❌ 誤り。パーソナリティを離散的なカテゴリ(類型)に分類する立場です。例えば気質的分類(胆汁質・多血質・憂鬱質・粘液質)や性格タイプ分類などが該当しますが、「特性の組み合わせ」ではなく「どの類に属するか」という分類です。 5. 特性論 ✅ 正しい。パーソナリティを測定可能で一貫性のある特性(トレイト)という構成単位として捉えます。ビッグ・ファイブ(開放性・誠実性・外向性・協調性・神経症傾向)などが代表例で、複数の特性スコアの組み合わせで個人のパーソナリティプロフィールを記述します。 --- 【試験対策ポイント】 パーソナリティ理論の分類方法 | 立場 | 基本単位 | 説明 | 代表例 | |---|---|---|---| | 特性論 | 特性(トレイト) | 一貫した行動のまとまりの組み合わせ | ビッグ・ファイブ | | 類型論 | 類型(タイプ) | 離散的なカテゴリへの分類 | 気質分類 | | 学習論 | 学習メカニズム | 環境との相互作用と学習過程 | 条件づけ理論 | | 行動論 | 個別の行動 | 観察可能な個別の行動単位 | 行動分析 | | 遺伝論 | 遺伝的要因 | 原因論(構成単位ではない) | 双生児研究 | キーワード:一貫性・複数の特性の組み合わせ=特性論
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