第25回 言語聴覚士国家試験 第132問
臨床心理学第25回
正しいのはどれか
- 1.田中ビネー知能検査Vは一部の年齢において偏差IQを算出する ✓
- 2.日本版WAIS-IVの対象年齢の上限は79歳である
- 3.KIDS乳幼児発達スケールは5領域の質問から構成される
- 4.MMSEは成人の社会性についての検査である
- 5.新版K式発達検査2020は検査の実施手順が厳密に決まっている
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 田中ビネー知能検査Vは一部の年齢において偏差IQを算出する
田中ビネー知能検査Vは、対象年齢によって異なる知能指数の算出方法を採用しています。2歳〜6歳11ヶ月では精神年齢法によるIQを、7歳以上では偏差IQを算出します。一部の年齢でのみ偏差IQを採用する点が正確な表現です。
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【各選択肢の解説】
1. 田中ビネー知能検査Vは一部の年齢において偏差IQを算出する
✅ 正しい。2歳〜6歳11ヶ月は精神年齢法によるIQ、7歳以上は偏差IQを算出しており、「一部の年齢」という表現が正確です。
2. 日本版WAIS-IVの対象年齢の上限は79歳である
❌ 誤り。日本版WAIS-IVの対象年齢は16歳〜90歳です。上限が79歳ではなく90歳であるため誤りです。
3. KIDS乳幼児発達スケールは5領域の質問から構成される
❌ 誤り。KIDS乳幼児発達スケール(Kinder Infant Development Scale)は7領域(姿勢・運動、視覚、聴覚、言語理解、言語表出、社会性、自立行動)で構成されます。5領域ではなく7領域です。
4. MMSEは成人の社会性についての検査である
❌ 誤り。MMSE(Mini-Mental State Examination)は認知機能スクリーニング検査であり、見当識・注意・記銘・計算・想起・言語などを評価します。社会性を評価する検査ではありません。
5. 新版K式発達検査2020は検査の実施手順が厳密に決まっている
❌ 誤り。K式発達検査は「個別対応的検査」として、被検査者の発達水準や反応に応じて柔軟に実施手順を調整します。むしろ厳密さよりも柔軟性が特徴であるため誤りです。
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【試験対策ポイント】
知能検査の対象年齢・構成領域まとめ
| 検査名 | 対象年齢 | IQ算出方法 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 田中ビネー検査V | 2歳〜成人 | 2-6歳:精神年齢法 / 7歳〜:偏差IQ | 段階式 |
| 日本版WAIS-IV | 16〜90歳 | 偏差IQ | 4指標(VCI・PRI・WMI・PSI) |
| WISC-IV | 5〜16歳11ヶ月 | 偏差IQ | 同上 |
| KIDS | 0歳〜3歳 | 発達指数(DQ) | 7領域評価 |
各検査の特徴の区別
| 特徴 | 検査例 |
|---|---|
| 実施が柔軟・個別対応的 | K式発達検査・KIDS |
| 実施手順が厳密・標準化 | WAIS・WISC・田中ビネーV(7歳以上) |
| スクリーニング・認知機能評価 | MMSE・MoCA |
| 社会性・情動評価 | SCID・PDS・K-SADS |
重要な誤答傾向
- MMSE:「認知機能」スクリーニング(社会性ではない)
- KIDS:「7領域」(5領域ではない)
- WAIS-IV:「16〜90歳」(79歳上限ではない)