第25回 言語聴覚士国家試験 第134問
生涯発達心理学第25回
Erikso,E.H.による初期成人期の発達課題はどれか
- 1.自律性
- 2.親密さ ✓
- 3.勤勉
- 4.生殖性
- 5.自我統合
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 親密さ
Erikson(エリクソン)の心理社会的発達段階論では、初期成人期(青年期後期から成人初期、約18~25歳または25~40歳)の発達課題は「親密さ vs 孤立」です。親密さとは、他者と深い関係を築き、愛や友情を通じて自分を開く能力を指しています。
---
【各選択肢の解説】
1. 自律性
❌ 誤り。自律性は幼児期(1~3歳)の「自律性 vs 恥ずかしさ・疑惑」段階の発達課題です。この時期は「自分でやりたい」という自己主張が芽生える重要な段階です。
2. 親密さ
✅ 正しい。初期成人期(青年期後期から成人初期)の発達課題です。他者との親密な関係を形成し、愛する能力を発達させることが中心課題となります。
3. 勤勉
❌ 誤り。勤勉性(勤勉 vs 劣等感)は学童期(6~12歳)の発達課題です。この時期は学校教育を通じて、社会的スキルと認知能力を習得し、自分の能力を実感することが重要です。
4. 生殖性
❌ 誤り。生殖性(生殖性 vs 停滞)は壮年期(40~65歳頃)の発達課題です。次世代を育成し、社会に貢献することが課題となります。
5. 自我統合
❌ 誤り。自我統合(自我統合 vs 絶望)は老年期(65歳以上)の発達課題です。人生全体を統合的に評価し、自分の人生に満足感を持つことが重要です。
---
【試験対策ポイント】
Eriksonの8段階発達理論
| 段階 | 年齢 | 発達課題 | 対立軸 |
|---|---|---|---|
| 1 | 0~1.5歳 | 基本的信頼感 | 信頼 vs 不信 |
| 2 | 1~3歳 | 自律性 | 自律 vs 恥ずかしさ・疑惑 |
| 3 | 3~5歳 | 主導性 | 主導性 vs 罪悪感 |
| 4 | 6~12歳 | 勤勉性 | 勤勉 vs 劣等感 |
| 5 | 12~18歳 | 同一性 | 同一性 vs 役割混乱 |
| **6** | **18~40歳** | **親密さ** | **親密性 vs 孤立** |
| 7 | 40~65歳 | 生殖性 | 生殖性 vs 停滞 |
| 8 | 65歳~ | 自我統合 | 自我統合 vs 絶望 |
重要:Eriksonは「初期成人期」と「後期成人期」を分ける流派があり、初期成人期は6段階(18~40歳)を指すことが多い。試験では「親密さ」が初期成人期の課題として出題される可能性が最も高い。