STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第16問

形成外科学第25回
誤っているのはどれか
  1. 1.顔面の熱傷で口腔の浮腫・発赤があると気道熱傷を疑う
  2. 2.熱傷の深さと作用温度から重症度が決まる ✓
  3. 3.III度熱傷は面積が広いと植皮が必要になる
  4. 4.II度熱傷では水疱形成がみられる
  5. 5.I度熱傷では数日で瘢痕を残さず治療する

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 熱傷の深さと作用温度から重症度が決まる 熱傷の重症度は「熱傷面積」(体表面積に占める割合)で判定されます。作用温度や深さだけでは重症度は決まりません。深さと温度は熱傷そのものの深さ(I〜III度)を決定する要因ですが、重症度判定には面積が最も重要です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 顔面の熱傷で口腔の浮腫・発赤があると気道熱傷を疑う ✅ 正しい。顔面の熱傷患者で口腔内の浮腫や発赤が認められる場合、吸入熱傷(気道熱傷)の存在を強く疑う必要があります。気道熱傷は窒息の危機的状況を招くため、早期診断が重要です。 2. 熱傷の深さと作用温度から重症度が決まる ❌ 誤り。熱傷の重症度は「熱傷面積」(体表面積の何%か)で判定します。深さと温度は熱傷深度(I〜III度)を決める因子であり、重症度決定因子ではありません。重症度判定にはBurn Index(面積%+年齢)なども用いられます。 3. III度熱傷は面積が広いと植皮が必要になる ✅ 正しい。III度熱傷(全層熱傷)は自然上皮化が不可能です。面積が広い場合、自家植皮(分層皮膚移植)が必要になります。小面積でも深い瘢痕形成を防ぐため植皮が行われることもあります。 4. II度熱傷では水疱形成がみられる ✅ 正しい。II度熱傷(部分層熱傷)は表皮と真皮の一部が傷害され、水疱形成(blister)が典型的です。この水疱の下には新しい肉芽組織が形成されます。 5. I度熱傷では数日で瘢痕を残さず治療する ✅ 正しい。I度熱傷は表皮のみの傷害であり、数日で上皮化が完了し、瘢痕を残さずに治癒します。日焼けが代表例で、剥離期を経て正常皮膚に戻ります。 --- 【試験対策ポイント】 熱傷重症度の判定基準 | 項目 | 判定因子 | |---|---| | 熱傷の「深さ」| I度(表皮のみ)→ II度(部分層)→ III度(全層) | | 熱傷の「重症度」| **熱傷面積(体表面積の%)が最優先** | | 判定スケール | Burn Index(面積%×1 + 年齢) ※重症度予測 | 熱傷深度と臨床像 | 度数 | 層の深さ | 外観・症状 | 治癒像 | |---|---|---|---| | I度 | 表皮のみ | 発赤・疼痛・水疱なし | 瘢痕なし(数日) | | II度 | 表皮+真皮一部 | 水疱・湿潤面 | 瘢痕あり(可逆) | | III度 | 全層(真皮全層) | 茶色~黒色・無痛 | 植皮が必須 | 気道熱傷の診断ポイント - 口腔内浮腫・発赤:吸入熱傷の重要な臨床徴候 - 呼吸困難・ストライドー:気道狭窄の兆候 - 黒色痂皮(気道内):気管支ファイバースコープで確認 重症度判定で「面積」が重視される理由 - 大量の液
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