STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第164問

言語発達学第25回
象徴(シンボル)でないのはどれか
  1. 1.叫喚音 ✓
  2. 2.身振り
  3. 3.見立て
  4. 4.ピクトグラム
  5. 5.オノマトペ

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 叫喚音 叫喚音は条件反射的に発せられる原始的な音声であり、特定の意味を表象(代表)しないため象徴(シンボル)ではありません。象徴とは、ある事物が別の事物を意図的に代表・表現する関係を指します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 叫喚音 ❌ 誤り(正答理由)。叫喚音は喜びや怒り、苦痛などの情動が直接的に音声化されたもので、条件反射的な反応です。特定の意味を持つシンボルではなく、生物学的・反射的な音声出力に過ぎません。象徴的機能を持たない点がこの問題の正答根拠です。 2. 身振り ✅ 正しい。身振り(ジェスチャー)は、手や腕の動きで特定の意味や概念を表現します。例えば、頭を横に振る→「いいえ」、手を振る→「さようなら」など、明確な象徴的機能を持ちます。 3. 見立て ✅ 正しい。見立て遊びは、ある物体を別の物として代表させる象徴遊びです。例:箱を車に見立てる、棒を電話に見立てるなど。特定の意味を他のモノで表現する典型的な象徴機能です。 4. ピクトグラム ✅ 正しい。ピクトグラム(絵文字・図記号)は、図像によって概念や情報を表現するシンボルです。トイレマーク、禁止マーク、スポーツの競技マークなど、視覚的に意味を代表します。 5. オノマトペ ✅ 正しい。オノマトペ(擬音語・擬態語)は、現象や物の音や状態を言語音で表現する象徴です。例:「ワンワン」(犬の鳴き声)、「ふわふわ」(質感)など、音言語で意味を代表します。 --- 【試験対策ポイント】 象徴(シンボル)の定義:ある事物が別の事物を「意図的に代表・表現する」関係 | 象徴の種類 | 特徴 | 発達段階 | |---|---|---| | 身振り | 身体動作で意味表現 | 初期段階 | | 見立て遊び | 別の物を代表させる | 1~2歳頃 | | オノマトペ | 音で現象を模倣 | 言語発達初期 | | ピクトグラム | 図像で概念表現 | 後期発達段階 | | 言語(語彙) | 音声シンボル | 1~2歳以降 | 非象徴的な音声: - 叫喚音(反射的・情動的) - 喃語(実験的音声遊び、まだ意味なし) 重要:「象徴」と「記号」は同義で扱われることが多いですが、ST国試では「意図的な表現」という要素が強調されます。叫喚音は意図性を欠くため、象徴ではなく「生物学的反応」です。
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