STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第167問

言語発達障害学第25回
初語のない2歳児の評価項目として適切でないのはどれか
  1. 1.指さし
  2. 2.音韻意識 ✓
  3. 3.社会的参照
  4. 4.見本合わせ
  5. 5.事物の機能的操作

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 音韻意識 2歳児(初語なし)の評価では、コミュニケーション意図や認知・社会的発達を確認する段階であり、音韻意識は言語習得後の読み書き準備段階で評価される項目です。初語獲得前の幼児には適切でありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. 指さし ✅ 正しい。指さしは9~12ヶ月に出現する社会的コミュニケーションの重要な行動で、初語前の発達段階を評価する基本項目です。指さしの有無や種類(要求指さし・応答指さし・共有指さし)から、言語習得の準備度を判定できます。 2. 音韻意識 ❌ 誤り。音韻意識(音韻の構造を意識する能力)は、言語習得後・就学前~学童期に評価される項目です。初語のない2歳児はまだ言語体系を形成していない段階であり、この評価は時期尚早かつ不適切です。 3. 社会的参照 ✅ 正しい。社会的参照(不確実な状況で他者の表情や反応を参照して自分の反応を決める行動)は、12ヶ月以降に顕著になり、初語前後の発達段階を示す重要な指標です。初語のない2歳児の評価に含まれます。 4. 見本合わせ ✅ 正しい。見本合わせ(マッチング)は、視覚的認知能力・非言語的思考を評価する項目で、初期の認知発達を測定するのに有効です。言語習得の前提条件となる認知発達段階を確認できます。 5. 事物の機能的操作 ✅ 正しい。事物の機能的操作(玩具・道具の正しい使い方ができるか)は、12~18ヶ月以降に出現する象徴的思考の段階を示し、言語発達との相関が高い評価項目です。初語前の発達段階を把握するのに適切です。 --- 【試験対策ポイント】 初語のない幼児の評価項目(言語前段階) | 時期 | 評価項目 | 意義 | |---|---|---| | 9~12ヶ月 | 指さし(初期形)・物体追従・共注 | 社会的基盤形成 | | 12~18ヶ月 | 社会的参照・機能的操作・見本合わせ | 象徴化への移行 | | 18~24ヶ月 | プレイ(ごっこ遊び初期)・物体認識 | 初語獲得準備 | 音韻意識が評価される時期: - 就学前期(4~5歳以降) - 読み書き習得段階 - 音韻ルール体系が形成された後 初語のない2歳児では対象外 重要な否定知識: 「音韻意識=言語習得後に評価される項目」であり、言語前段階の幼児には不適切
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