STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第176問

音声障害第25回
食道発声の訓練に用いるのはどれか a.注入法 b.吸引法 c.咽頭発声 d.口腔囁語 e.永久気管孔の閉鎖 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — a,b 食道発声の訓練に用いられるのは、食道内に空気を取り込む方法である「注入法」と「吸引法」です。これらは食道発声習得の基本的な空気導入手段であり、患者の状態や習得段階に応じて使い分けられます。 --- 【各選択肢の解説】 a. 注入法 ✅ 正しい。口から食道内に空気を圧入する方法で、食道発声訓練の基本的な空気導入法です。初心者でも比較的習得しやすいとされています。 b. 吸引法 ✅ 正しい。咽頭部の陰圧形成により食道内に空気を吸い込む方法で、食道発声の別の空気導入手段です。注入法と並び、訓練の重要な技法です。 c. 咽頭発声 ❌ 誤り。咽頭発声は食道発声ではなく、別の代替音声方法です。咽頭部で音源を作出する方法で、食道発声訓練の手段ではありません。 d. 口腔囁語 ❌ 誤り。口腔囁語は喉頭全摘出患者の代替音声法の一種ですが、食道発声訓練に用いるものではなく、別の音声方法です。 e. 永久気管孔の閉鎖 ❌ 誤り。永久気管孔の閉鎖は食道発声訓練の方法ではなく、むしろ喉頭全摘出後の管理に関する事項です。食道発声習得を目的とした訓練手法ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 食道発声の訓練方法 | 項目 | 内容 | 用途 | |---|---|---| | 注入法 | 口から食道内に空気を圧入 | 食道発声訓練の基本方法 | | 吸引法 | 陰圧形成で食道内に空気を吸入 | 食道発声訓練の基本方法 | | 咽頭発声 | 咽頭部で音源を作出 | 別の代替音声法(食道発声ではない) | | 口腔囁語 | 口腔の共鳴を利用 | 別の代替音声法(食道発声ではない) | 喉頭全摘出患者の代替音声法の分類 - 食道発声:注入法・吸引法による訓練 - 咽頭発声:咽頭部音源 - 口腔囁語:呼気を使わない方法 - 電気喉頭:外部装置による音源提供 頻出の混同ポイント:「咽頭発声」と「食道発声」は別物。咽頭発声は食道発声よりも習得が難しいとされています。
関連

▶ 第25回 全問一覧

▶ 音声障害 の過去問一覧