STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第177問

音声障害第25回
鼻咽腔閉鎖機能の評価法でないのはどれか
  1. 1.鼻咽腔内視鏡
  2. 2.ナゾメータ
  3. 3.ストロボスコピー ✓
  4. 4.ブローイング検査
  5. 5.セファログラム

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — ストロボスコピー ストロボスコピーは声帯の振動様式を観察する検査法であり、鼻咽腔閉鎖機能の評価には用いられません。鼻咽腔閉鎖機能は、軟口蓋の挙上と咽頭側壁の収縮による鼻腔と口腔の分離能を評価する必要があり、その評価に特化した検査法を選択する必要があります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 鼻咽腔内視鏡 ✅ 正しい。軟口蓋の挙上と咽頭側壁の動きを直視下で観察でき、鼻咽腔閉鎖の状態を定性的に評価できます。開鼻声患者の診断に最も直接的な検査法です。 2. ナゾメータ ✅ 正しい。鼻腔と口腔の気流比を測定する検査法で、鼻咽腔閉鎖不全があると鼻腔への気流漏出が増加するため、定量的に閉鎖機能を評価できます。 3. ストロボスコピー ❌ 誤り。この検査は声帯の周期的振動をスローモーション化して観察する検査であり、嗄声の音声学的特性評価に用いられます。鼻咽腔閉鎖機能とは無関係です。 4. ブローイング検査 ✅ 正しい。患者に「パ」「タ」「カ」の発話や「プッ」という音を発出させ、口腔内圧を測定することで間接的に鼻咽腔閉鎖機能を評価できます。簡便で臨床的に有用です。 5. セファログラム ✅ 正しい。頭部X線規格写真により、静止時の軟口蓋位置や咽頭腔の形態を観察でき、解剖学的な鼻咽腔構造の評価が可能です。口蓋裂患者の術前・術後評価に用いられます。 --- 【試験対策ポイント】 | 検査法 | 評価内容 | 特徴 | |---|---|---| | 鼻咽腔内視鏡 | 軟口蓋挙上・側壁収縮の直視観察 | 定性的・直接的・最も信頼性高 | | ナゾメータ | 鼻腔/口腔気流比の測定 | 定量的・開鼻声スクリーニングに最適 | | ブローイング検査 | 口腔内圧測定(間接評価) | 簡便・臨床的・定量的 | | セファログラム | 軟口蓋位置・咽頭腔形態 | 静止像・解剖学的情報 | | ストロボスコピー | 声帯振動様式観察 | 嗄声評価用・鼻咽腔機能評価に無関係 | 【鼻咽腔機能の関連項目】 - 開鼻声の原因:軟口蓋麻痺、口蓋裂、口蓋帆張筋機能不全 - 検査選択の原則:目的に応じて「直視観察」「気流測定」「圧測定」「画像」から選択
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