STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第18問

耳鼻咽喉科学第25回
口腔粘膜の状態と原因との組み合わせで誤っているのはどれか a.コプリック斑 ― 麻疹 b.リガフェーデ病 ― 下顎先天歯 c.ヘルパンギーナ ― 熱傷 d.フォーダイス斑 ― 風疹 e.ベドナーアフタ ― 人口乳首 1. a,e 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d 口腔粘膜の疾患は原因疾患や外的要因と正確に対応させることが重要です。設問の組み合わせのうち、cの「ヘルパンギーナ―熱傷」とdの「フォーダイス斑―風疹」の2つが誤りです。ヘルパンギーナは熱傷ではなくコクサッキーウイルス感染症であり、フォーダイス斑は先天性の正常解剖学的変異で風疹とは無関係です。 --- 【各選択肢の解説】 a. コプリック斑―麻疹 ✅ 正しい。麻疹の特徴的な初期症状で、発疹が現れる2~3日前に頬粘膜に白い小点状斑が出現します。「砂粒を撒いたような」外観で、診断的価値が高いです。 b. リガフェーデ病―下顎先天歯 ✅ 正しい。先天歯が早期に萌出した場合、舌尖が反復的に先天歯に擦過されることで舌腹粘膜に潰瘍が形成される状態です。刺激を除去するため先天歯を抜去します。 c. ヘルパンギーナ―熱傷 ❌ 誤り。ヘルパンギーナはコクサッキーウイルス(主にA群)の感染症であり、熱傷が原因ではありません。咽頭や軟口蓋に小胞疹が多発する夏風邪です。熱傷による粘膜病変と混同しないこと。 d. フォーダイス斑―風疹 ❌ 誤り。フォーダイス斑は脂肪腺の異所性分布であり、先天的な正常解剖学的変異です。風疹とは全く無関係で、治療の必要もない生理的変異です。風疹は全身性ウイルス感染症であり、口腔粘膜の非特異的発赤や点状出血斑を伴うことはありますが、フォーダイス斑のような特徴的所見ではありません。 e. ベドナーアフタ―人工乳首 ✅ 正しい。新生児が劣悪な人工乳首(特に清潔でない乳首)による反復的な機械的刺激で、硬口蓋に潰瘍が形成される状態です。保清と乳首の改善により治癒します。 --- 【試験対策ポイント】 口腔粘膜病変の代表的な組み合わせ | 粘膜病変 | 原因・疾患 | 特徴 | |---|---|---| | コプリック斑 | 麻疹 | 頬粘膜の砂粒状白点。発疹先行2~3日前 | | リガフェーデ病 | 先天歯の機械刺激 | 舌腹の潰瘍。抜歯で治癒 | | ヘルパンギーナ | コクサッキーA群ウイルス | 咽頭~軟口蓋の小胞疹。夏風邪 | | フォーダイス斑 | 脂肪腺の異所性分布 | 先天性正常変異。治療不要 | | ベドナーアフタ | 人工乳首刺激 | 硬口蓋の潰瘍。乳児限定 | | 地図状舌 | 溝状舌の変異形 | 先天性。治療不要 | よくある誤解 - ヘルパンギーナ=単なる「咽頭炎」ではなく「ウイルス性疾患」。物理的熱傷とは全く別の疾患 - フォーダイス斑=病的所見ではなく「正常解剖学的変異」。風疹などの感
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