STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第5問

病理学第25回
ただしいのはどれか
  1. 1.卵子の性染色体はX染色体だけである ✓
  2. 2.女性の性染色体はXY型である
  3. 3.ヒトの体細胞の染色体は22対である
  4. 4.トリソミーは性染色体異常症である
  5. 5.伴性劣性(潜性)遺伝病は父親から娘に遺伝する

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — 卵子の性染色体はX染色体だけである 卵子は女性(XX)の減数分裂から産生される生殖細胞であり、性染色体に関しては「X染色体のみを含む」ことが必須です。一方、精子は50%がX、50%がYを含むため、子どもの性はまず精子によって決定されます。 --- 【各選択肢の解説】 1. 卵子の性染色体はX染色体だけである ✅ 正しい。女性(XX)の減数分裂では、1回目の減数分裂で相同染色体が分離し、2回目で姉妹染色分体が分離します。結果、すべての卵子はX染色体を「1つ」だけ含みます。常に一定であることが重要です。 2. 女性の性染色体はXY型である ❌ 誤り。女性の性染色体はXX型です。XY型は男性です。生物学的な性決定では、女性は父母から1つずつのX染色体を受け取ります。 3. ヒトの体細胞の染色体は22対である ❌ 誤り。ヒトの体細胞には「23対(46本)」の染色体があります。そのうち常染色体が22対、性染色体が1対です。22対は常染色体の数であり、全染色体数ではありません。 4. トリソミーは性染色体異常症である ❌ 誤り。トリソミーは「常染色体異常症」です。ダウン症(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)などが該当します。一方、ターナー症候群(45,X)やクラインフェルター症候群(47,XXY)は性染色体異常症です。 5. 伴性劣性(潜性)遺伝病は父親から娘に遺伝する ❌ 誤り。伴性劣性遺伝(X連鎖劣性遺伝)の場合、父親がX^a Y(病気)であれば、「娘」は必ずX^a X(キャリア)となり、通常は発症しません。実際には父親の病気が娘に表現型として遺伝することはまれです。一方、父親が病気の場合、「息子」が母親のキャリアからX^a を受け取ると発症します。父親から娘への直接的な伝播は伴性劣性遺伝の典型的なパターンではありません。 --- 【試験対策ポイント】 性染色体と遺伝の基本整理: | 項目 | 卵子 | 精子 | 女性体細胞 | 男性体細胞 | |---|---|---|---|---| | 性染色体構成 | X のみ | X or Y | XX | XY | | 割合 | 100% X | 50% X、50% Y | 常に XX | 常に XY | 常染色体と性染色体の区別: - ヒト体細胞:常染色体22対 + 性染色体1対 = 合計23対(46本) - 常染色体異常:トリソミー13, 18, 21(ダウン症など) - 性染色体異常:45X(ターナー)、47XXY(クラインフェルター) X連鎖劣性遺伝(伴性劣性遺伝)の遺伝パターン: - 患者父親(X^a Y)× 正常母親(XX)→ 娘は全員キャリア(X^a X)、息子は全員正常(XY) - キャリア母親(X^a X)× 正常父親(XY)→ 息子50%が患者、娘50%がキャリア - 父親から娘への「発症」としての遺伝は起こりづらい(息子が患者になりやすい) 紛らわしい選択肢のポイント
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