STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第25回 言語聴覚士国家試験 第6問

内科学第25回
虚血性心疾患の予防について誤っているのはどれか
  1. 1.有酸素運動が推奨されている
  2. 2.地中海食の有効性が知られている
  3. 3.予防に適正なBMIは19.5~22.0Kg/m2である ✓
  4. 4.禁煙および受動喫煙の防止がリスクを低下させる
  5. 5.原則として75歳未満の成人の高圧目標は診察室血圧で130/80mmHg未満である

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 予防に適正なBMIは19.5~22.0Kg/m2である 虚血性心疾患予防の観点から、日本での推奨BMIは18.5~24.9kg/m²です。選択肢3の「19.5~22.0kg/m²」は範囲が狭すぎており、過度に厳格な基準であるため誤りです。虚血性心疾患予防では、むしろ現実的で継続可能な体重管理が重視され、18.5未満の低体重も避けるべきとされています。 --- 【各選択肢の解説】 1. 有酸素運動が推奨されている ✅ 正しい。虚血性心疾患予防の国際ガイドラインでは、週150分以上の中等度有酸素運動が推奨されており、心血管リスク低減に有効です。 2. 地中海食の有効性が知られている ✅ 正しい。地中海食(オリーブオイル・魚・野菜・全粒穀物を主体)は複数のRCTで虚血性心疾患リスク低減が実証され、一次・二次予防ともに推奨されています。 3. 予防に適正なBMIは19.5~22.0Kg/m2である ❌ 誤り。日本の公式ガイドライン(JCS等)では推奨BMIは18.5~24.9kg/m²です。19.5~22.0kg/m²は必要以上に狭い範囲であり、臨床的に厳密すぎます。 4. 禁煙および受動喫煙の防止がリスクを低下させる ✅ 正しい。喫煙は虚血性心疾患の最大級の独立危険因子です。禁煙後1年以内にリスク低減が見られ、受動喫煙も血管内皮機能障害を通じてリスクを増加させます。 5. 原則として75歳未満の成人の高圧目標は診察室血圧で130/80mmHg未満である ✅ 正しい。2019年欧州高血圧ガイドライン及び日本のガイドラインでも、虚血性心疾患高リスク患者を含む75歳未満の成人では130/80mmHg未満を目標としています。 --- 【試験対策ポイント】 虚血性心疾患予防:5つの柱 | 介入項目 | 推奨内容 | 根拠レベル | |---|---|---| | 運動 | 週150分以上の中等度有酸素運動 | 推奨 | | 食事 | 地中海食・DASH食(低塩分) | 推奨 | | 体重 | BMI 18.5~24.9kg/m² | 推奨 | | 喫煙 | 絶対禁止(受動喫煙も) | 推奨 | | 血圧 | <130/80mmHg(75歳未満) | 推奨 | 重要な否定知識: - BMI「19.5~22.0」は出題を意図した「狭すぎる基準」→本番でも出題されやすい引っ掛け - ホルモン補充療法(HRT):虚血性心疾患予防効果は「なし」(むしろリスク増) - 低用量アスピリン一次予防:75歳以上は推奨されない キーワード: - 一次予防(健康人)vs 二次予防(既往者)で戦略が異なる - 血圧目標の「診察室血圧」表記がポイント(家庭血圧より高め)
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