第25回 言語聴覚士国家試験 第53問
言語聴覚障害総論第25回
新しい記憶検査を作成し、ウェクスラー記憶検査成績との相関を求めた。この分析で検討しているのはどれか。
- 1.内的整合性
- 2.内容的妥当性
- 3.再検査信頼性
- 4.基準関連妥当性 ✓
- 5.検査者間信頼性
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 基準関連妥当性
新しく作成した記憶検査とすでに確立されたウェクスラー記憶検査との相関を求めることは、新しい検査が「すでに認められた基準となる検査と同じものを測定しているか」を検証するプロセスです。これは基準関連妥当性の定義そのものです。
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【各選択肢の解説】
1. 内的整合性
❌ 誤り。内的整合性は、同じ検査内の複数項目間の相関関係を調べるもので、「その検査内で各項目が同じ概念を一貫して測定しているか」を検証します。他の検査との関係ではなく、検査自体の統一性を見ています。
2. 内容的妥当性
❌ 誤り。内容的妥当性は、検査項目が測定対象の概念(ここでは「記憶」)を適切に代表しているかを、理論や専門家の判断で検証するものです。相関係数など統計的方法ではなく、検査設計段階での検討が中心です。
3. 再検査信頼性
❌ 誤り。再検査信頼性は、同じ検査を時間をおいて2回実施し、その相関を求める方法です。「同じ検査の安定性」を見ており、異なる検査との関係を扱いません。
4. 基準関連妥当性
✅ 正しい。基準関連妥当性は、作成した検査と「基準となる(基準関連)既存の妥当な検査」との相関を調べることで、新しい検査が実際に何を測定しているかを検証する方法です。ウェクスラー記憶検査という基準検査との相関を求めることそのものです。
5. 検査者間信頼性
❌ 誤り。検査者間信頼性は、同じ受検者を異なる複数の検査者が評価した時に、評価結果が一致しているかを調べるものです。二つの異なる検査の関係ではなく、同じ検査での検査者による評価の一貫性を見ています。
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【試験対策ポイント】
信頼性と妥当性の違い(必須知識)
| 概念 | 定義 | 調査方法 |
|---|---|---|
| 内的整合性 | 同一検査内の項目間の一貫性 | 同一検査の複数項目の相関 |
| 再検査信頼性 | 時間経過での同一検査の安定性 | 同一検査の2時点での相関 |
| 検査者間信頼性 | 複数検査者での評価の一貫性 | 複数検査者による同一検査の相関 |
| 内容的妥当性 | 測定内容の理論的妥当性 | 専門家判断・論理的検証 |
| 基準関連妥当性 | 既存の基準検査との関係性 | 異なる2つの検査の相関係数 |
キーワード:「他の検査との相関」「基準」「統計的検証」→基準関連妥当性